初めて牽制でアウトになった試合で「連続盗塁の最長記録」を樹立する。デビューから失敗なしで28盗塁
4月10日、ティム・ロカストロ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)がメジャーリーグ記録を樹立した。6回裏に二盗を決め(上の写真)、殿堂選手のティム・レインズが1979~81年に作った、デビューから失敗なしで連続27盗塁の最長記録(盗塁失敗が公式記録となった1951年以降)を上回った。ティモシーがティモシーを追い越した。
ロカストロのスパイクは、クーパースタウンの殿堂へ。二塁ベースをもらったロカストロは、それを母にプレゼントした。
この試合の1回裏に、ロカストロは牽制球で刺された。2017年のデビュー以来、初めてのことだ。一塁手のジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)がタッチするよりも早く、ロカストロの手はベースに触れ、セーフとコールされたが、そこから手が離れてしまい、レビューによって判定が覆った。映像では、ボトーのグラブが、ロカストロの腕を押しているようにも見える。ただ、いずれにせよ、これは盗塁失敗ではない。
また、ロカストロは、こちらもキャリア初の1試合4安打を記録した。5打席目は三振を喫したものの、それまでの4打席に、内野安打2本を含むシングル・ヒット4本を打った。
ちなみに、デビューから失敗なしで25盗塁以上は、レインズとロカストロの他に3人いる。マイケル・ペイジ(1977年/26盗塁)とジャコビー・エルズベリー(2007~08年/25盗塁)、クインティン・ベリー(2012~14年/25盗塁)がそうだ。彼らのうち、レインズは808盗塁。同名の息子は10盗塁ながら、マイナーリーグで454盗塁を記録した。エルズベリーは343盗塁、ペイジは104盗塁、ベリーは29盗塁だ。
なお、レインズが記録したキャリア最長の連続成功は、40盗塁(1993~95年)だ。こちらは、ビンス・コールマンの50盗塁(1988~89年)とイチローの45盗塁(2006~07年)に次ぐ。