Yahoo!ニュース

レッドソックスに超大物の選手が加わり、ヤンキースとのライバル関係をヒートアップさせる!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ルーク・ボイト(左)とジャッキー・ブラッドリーJr. Oct 9, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 超大物の選手が、ボストン・レッドソックスに加わった。ただし、そのプレーでレッドソックスに勝利をもたらすわけではない。

 最初に報じたボストン・グローブのマイケル・シルバーマンによると、NBA選手のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が、フェンウェイ・スポーツ・グループの経営陣に加わり、それにより、レッドソックスのパート・オーナーになるという。フェンウェイ・スポーツ・グループは、レッドソックスの親会社だ。

 メジャーリーグにおいて、違うスポーツの選手・元選手がオーナー・グループの一員となるのは、レブロンが最初ではない。例えば、ロサンゼルス・ドジャースのオーナー・グループには、NBAの殿堂選手、マジック・ジョンソンがいる。このグループには、テニス選手だったビリー・ジーン・キングイラナ・クロスも名を連ねる。また、NFL選手のパトリック・マホームズ(カンザスシティ・チーフス)は、カンザスシティ・ロイヤルズのパート・オーナーだ。ちなみに、マホームズの父、パット・マホームズは、メジャーリーグで通算308試合に登板し、1997~98年は横浜ベイスターズで投げた。

 数年前まで、レブロンはクリーブランド・インディアンズを応援していた。それについては、5年前に「レブロンがシカゴのユニフォームを着る日」でも書いた。さらに遡ると、レブロンはニューヨーク・ヤンキースのファンだった。インディアンズとヤンキースが対戦した試合を、ヤンキースのキャップをかぶって観戦したこともある。

 レッドソックスとヤンキースは、どちらもア・リーグ東地区のチームだ(インディアンズはア・リーグ中地区)。メジャーリーグで最も熱いライバルと言っても、過言ではない。両チームが対戦する試合にレブロンが姿を見せれば、その関係をさらにヒートアップさせることになりそうだ。

 なお、今オフ、レッドソックスからFAになったジャッキー・ブラッドリーJr.は、ミルウォーキー・ブルワーズと2年2400万ドルの契約を交わした。少し強引にこじつけると、JBJがレッドソックスを去り、LBJがレッドソックスへやってきた、となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事