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ベストナインとゴールデン・グラブをどちらも揃って「同時受賞のバッテリー」は、千賀と甲斐が何組目!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
伊藤光(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 福岡ソフトバンクホークスでバッテリーを組む2人、千賀滉大甲斐拓也は、ベストナインとゴールデン・グラブにそれぞれ選出された。

 同じシーズンに、ベストナインとゴールデン・グラブ(1985年まではダイヤモンドグラブ)をどちらも揃って受賞したバッテリーは、千賀と甲斐が延べ9組目だ。1997~98年のパ・リーグは、西武ライオンズの西口文也伊東勤が2年連続。また、9組中4組は西武のバッテリーが占め、そのいずれも、捕手は伊東だ。

 一方、2014年に揃って受賞したオリックス・バファローズのバッテリー、金子千尋(弌大/現・北海道日本ハムファイターズ)と伊藤光(現・横浜DeNAベイスターズ)は、ベストナインもゴールデン・グラブも初の選出だった。2人とも、この他には、どちらか一方を受賞したシーズンもない(現時点では)。

筆者作成
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 千賀と甲斐の場合、千賀はどちらの受賞も2年連続2度目、甲斐はベストナインが3年ぶり2度目で、ゴールデン・グラブは4年連続4度目だ。昨シーズン、2人は揃ってゴールデン・グラブを受賞したが、甲斐はベストナインに選ばれなかった。順位は森友哉(埼玉西武ライオンズ)に次ぐ2位ながら、森の251票に対し、甲斐は2票。得票率0.8%は、この年のパ・リーグの各ポジション2位(外野手は4~6位)のなかで、最も低かった。

 なお、今シーズンの甲斐は、11本塁打も15二塁打も昨シーズンと同じなので(三塁打は2年連続0本)、試合数と打数からすると長打は実質増だが、スラッシュライン(打率/出塁率/長打率)はすべて昨シーズンより下降した。2019年は.260/.346/.387、2020年は.211/.317/.377だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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