ドラフトから3ヵ月でメジャーデビューし、4ヵ月目にワールドシリーズ優勝!?

ギャレット・クロシェイ(シカゴ・ホワイトソックス)Sep 18, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3ヵ月前のドラフトで指名された選手が、早くもメジャーリーグの試合に出場した。9月18日、ギャレット・クロシェイ(シカゴ・ホワイトソックス)が6回裏に登板。最初に対戦した打者2人からは、どちらも100マイルを超える速球で三振を奪い(見逃しと空振り)、3人目はスライダーで一塁ゴロに仕留めた。

 クロシェイは、テネシー大出身の21歳だ。6月にホワイトソックスから全体11位指名を受け、454万7500ドルの契約金で入団した。

 MLB.comのサラ・ラングスによると、ドラフト指名と同年のメジャーデビューは、2014年のブランドン・フィネガン以来だという。フィネガンは、クロシェイと同じ左投手。全体17位でカンザスシティ・ロイヤルズに指名され、9月6日にメジャーデビューした。翌年の夏にジョニー・クエイト(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)の交換要員としてシンシナティ・レッズへ移り、現在も在籍しているものの、ここ2年はメジャーリーグで投げていない。

 また、ドラフトを経て入団し、マイナーリーグの試合に出場することなくメジャーデビューしたのは、クロシェイが史上22人目だ。フィネガンはメジャーデビュー前にマイナーリーグで13試合に登板したので、ここには含まれない。なお、新型コロナウイルスの蔓延により、今年はマイナーリーグの試合がすべて中止された。通常であれば、クロシェイもマイナーリーグで投げていたはずだ。

筆者作成
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 今から10年前にも、ホワイトソックスはクリス・セール(現ボストン・レッドソックス)に対し、同じようなことをしている。全体13位で指名されたセールは、マイナーリーグで11試合に登板した後、8月6日にリリーフ投手としてメジャーデビューした。セールとクロシェイは、どちらも左の長身ハードボーラーだ。リリーフ投手→先発投手、というキャリアの歩みも共通しそう。セールはメジャーリーグ2年目までリリーフ投手として投げ、3年目からローテーションに加わった。

 ただ、10年前のホワイトソックスは、セールが昇格した時点では地区首位にいたものの、そこから失速し、ポストシーズンに進めなかった。今シーズンのホワイトソックスは、クロシェイのメジャーデビュー前日に、12年ぶりのポストシーズン進出を確定させている。

 ブルペンのメンバーとして、クロシェイがポストシーズンのロースターに入る可能性は高い。ドラフトとメジャーデビューに加え、数ヵ月の間にワールドシリーズ優勝も経験することになるかもしれない。