プーホルスの通算打点は、歴代2位ではなく3位!? アーロンとプーホルスの間にはあのレジェンドが…
8月24日、アルバート・プーホルス(ロサンゼルス・エンジェルス)が1打点を挙げ、通算2087打点として、5日前に並んだアレックス・ロドリゲスを追い抜いた。
打席における走者の有無など、打点は記録する機会に左右されるため、選手の力量を示すのにふさわしいスタッツではない。とはいえ、ここまで積み重ねるのは、偉業と呼んで差し支えないだろう。
公式記録という点からすると、プーホルスの上にいるのは、2297打点のハンク・アーロンだけだ。
ただ、アーロンとプーホルスの間には、2200打点以上を挙げた選手が存在する。ベーブ・ルースだ。ベースボール・リファレンスは2214打点、MLB.comは2213打点としている。
打点が公式記録となったのは、1920年だ。ルースは1914~19年にボストン・レッドソックスで224打点、1920~34年にニューヨーク・ヤンキースで1978打点、1935年にボストン・ブレーブスで12打点を記録した(数値はベースボール・リファレンスに準拠)。ちなみに、ルースの1990打点(1920~35年)は、1920年以降の6位に位置する。
現在、プーホルスは40歳。今シーズンの試合に出場した選手では、最年長だ。10年2億4000万ドルの契約は、来シーズンまで。契約満了とともにユニフォームを脱いだ場合、アーロンの通算打点には届かず、ルースにも追いつけない可能性が高い。
2022年以降もプレーするかもしれないが、すでに殿堂入りは間違いなく、ワールドシリーズ優勝も2度――どちらもセントルイス・カーディナルスで――経験している。少なくとも、通算打点の順位を上げることは、現役続行の理由にはならないだろう。
なお、プーホルスは、ホームランをあと1本打つと、歴代5位のウィリー・メイズ(660本)に並ぶ。1~4位は、バリー・ボンズ(762本)、アーロン(755本)、ルース(714本)、ロドリゲス(696本)だ。