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次に「350二塁打&2000安打」に到達するのは…。栗山巧はあと144安打

宇根夏樹ベースボール・ライター
栗山巧 MARCH 16, 2008(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 7月26日、栗山巧(埼玉西武ライオンズ)は最初の打席で、史上45人目の350二塁打に到達した。さらに、2打席目と3打席目にヒットと二塁打を打ち、これまでに52人が記録している2000安打までは、あと144本とした。

 350二塁打以上の現役選手のうち、357二塁打の内川聖一(福岡ソフトバンクホークス)は、すでに2000安打に達している。今シーズンの一軍出場はまだないが、昨シーズンが終わるまでに2171安打を記録した。

 396二塁打の福留孝介(阪神タイガース)と352二塁打の坂本勇人(読売ジャイアンツ)は、2000安打まで残り二桁。2人とも、現時点の通算安打はまったく同じ。1908本で並んでいる。ちなみに、福留は2008~12年の5シーズンをメジャーリーグで過ごし、111二塁打を含む498安打を記録した。

 ただ、「350二塁打&2000安打」には、彼らよりも近い選手がいる。鳥谷敬(千葉ロッテマリーンズ)だ。2017年9月8日の2000安打到達(現在2087安打)に続き、350二塁打にもあと1本に迫っている。栗山が350本目の二塁打を打つ前日、鳥谷は栗山の目の前でシーズン1本目の二塁打を記録し、栗山に並び、マイルストーンにリーチをかけた。ここまでの10打数2安打が示すとおり、鳥谷の出場機会は多くないが、福留、坂本、栗山が2000安打に達するより早く、350本目の二塁打を打ち、史上39人目の「350二塁打&2000安打」となるのは、まず間違いないだろう。

 なお、二塁打は350本以上ながら、2000安打未満でキャリアを終えたのは5人だ。367二塁打の井口資仁(1760安打)と358二塁打の小玉明利(1963安打)、ともに355二塁打の谷佳知(1928安打)と山崎武司(崎の右上は大ではなく立/1834安打)に、351二塁打の堀幸一(1827安打)がそう。井口は2005~08年に、メジャーリーグで91二塁打を含む494安打。山崎は二塁打よりもホームランが多く、409本を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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