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福岡ソフトバンクは「サヨナラ勝ち」も「サヨナラ負け」も2試合ずつ。広島東洋は「サヨナラ負け」が3試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
テイラー・スコット Jun 15, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月10日は、5試合中3試合がサヨナラ本塁打で決着し、これにより、今シーズンのサヨナラ・ゲームは二桁(11試合)に達した。

 サヨナラ・ゲームが最も多い球団は、4試合の福岡ソフトバンクホークスだ。サヨナラ勝ちとサヨナラ負けが2試合ずつ。前者は、イニング(延長10回)もスコア(2対1)も同じ。6月19日の開幕戦は栗原陵矢がサヨナラ・ヒットを打ち、7月10日は柳田悠岐が高々とアーチを描いた。サヨナラ負けの試合で最終回に投げたのは、6月28日が泉圭輔、7月2日は森唯斗。こちらは、イニングの先頭打者をフルカウントから四球で出塁させたことが共通する。

筆者作成
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 福岡ソフトバンクより1試合少ない、サヨナラ・ゲーム3試合は、千葉ロッテマリーンズ、オリックス・バファローズ、広島東洋カープの3球団。内訳はそれぞれ異なり、千葉ロッテはサヨナラ勝ち2試合とサヨナラ負け1試合で、オリックスはその逆。広島東洋は3試合ともサヨナラ負けだ。

 オリックスと千葉ロッテは、2試合が表裏の関係。6月23日はブランドン・ディクソン荻野貴司にぶつけて押し出し、6月27日は澤田圭佑が代打の佐藤都志也にサヨナラ・ヒットを打たれた。両チームは6月23日~28日に対戦し、6試合とも千葉ロッテが勝利を収めた。サヨナラ・ゲームの2試合を含め、4試合が1点差だった。ちなみに、他のサヨナラ・ゲーム9試合は、いずれも対戦カードが違う。

 広島東洋は、テイラー・スコットが打たれてサヨナラ負けが2試合。6月21日も7月2日も、打者4人に投げて1アウトも取れなかった。7月10日は、9回裏に菊池保則が同点に追いつかれ、10回裏にヘロニモ・フランスアダヤン・ビシエド(中日ドラゴンズ)にホームランを打たれた。大瀬良大地が完投した2試合を除く14試合のうち、広島東洋のブルペンは8試合で失点している。

 一方、東京ヤクルトスワローズは、サヨナラ勝ちが2度あり、サヨナラ負けは皆無。2試合とも、最後はホームラン。6月25日は代打の西浦直亨が3ラン、7月2日は村上宗隆がグランドスラムを打った。

 なお、12球団のうち、読売ジャイアンツだけはサヨナラ・ゲームがまだない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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