トラウトらが候補になった、クーパースタウンではない「殿堂」に入っているメジャーリーガーたち
ニュージャージー州の殿堂入り候補に挙がっている50人――スポーツなど5つの分野から10人ずつ――のなかには、3人のメジャーリーガーがいる。モンテ・アービンとクレイグ・ビジオ、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。
すでに殿堂入りしているメジャーリーガーも、5人を数える。こちらは、ヨギ・ベラ、フィル・リズート、ラリー・ドビー、デレク・ジーター、アル・ライターだ。
計8人のうち、ライターと現役選手のトラウトを除く6人は、ニューヨーク州クーパースタウンにあるベースボールの殿堂にも入っている。ライターは初めて候補となった2011年の選考投票で得票率0.7%(4票)に終わったが、トラウトはここまでのキャリアだけでも、殿堂入りしてもおかしくない。通算bWAR72.8とfWAR73.4は、ジーターの71.3と73.0を上回り、この8人のなかで最も高い。WARの数値は下がることもあるし、100%信用しているわけでもないが、こういう比較には便利だ。また、トラウトのMVP3度は、ベラと並ぶ。他の受賞者はリズート(1度)しかいない。ちなみに、アービンとドビーは、ニグロリーグでもプレーした。
ニュージャージー州の殿堂入りを決める投票は、6月末まで公式ページで受けつけている。投票できるのは、少なくとも5年、ニュージャージー州に住んでいるか、ニュージャージー州で働いている人だ。各分野で最も票の多かった候補は殿堂入りが決まり、その他の候補については、委員会が検討する。
ちなみに、最初の殿堂入りは15人。ベラとともに、トーマス・エジソン、アルバート・アインシュタイン、フランク・シナトラ、ブルース・スプリングスティーン、メリル・ストリープ、バズ・オルドリンらが選ばれている。