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本人も驚きのホームラン量産◆8試合連続アーチ◆先頭打者から7連続奪三振…【5月28日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
デレク・ディートリック May 28, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

◆2019年5月28日

シンシナティ・レッズのデレク・ディートリックが、1試合に3本のホームランを打つ(写真は3本目の直後)。5月3日以降の17安打中12本がホームラン。この時点でシーズン本塁打を17本とし、前年に記録した自己最多を早くも1本上回った。ただ、その後はスランプに陥って抜け出せず、ホームランは2本しか打てなかった。

◆2006年5月28日

サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズが、通算715本目のホームランを打ち、714本塁打のベーブ・ルースを追い抜く。左打者では単独最多に。当時、ボンズはすでにステロイド疑惑に包まれていたが、ホームのAT&Tパークで記録したこともあり、喝采を浴びた。翌年までプレーし、755本塁打のハンク・アーロンも上回った(2007年8月7日)。通算762本塁打。

◆1986年5月28日

シカゴ・ホワイトソックスのジョー・カウリーが、初回の先頭打者から7人続けて三振に仕留め、1900年以降の新記録を打ち立てる(それまでは6人連続)。ただ、4.2イニングを投げて6失点(自責点5)で黒星を喫した。奪三振は8。そこから4ヵ月後の9月23日には、ヒューストン・アストロズのジム・ディシェイーズが、試合開始から8者連続三振。その後、2014年9月15日にジェイコブ・デグローム、2018年9月26日にはヘアマン・マーケーズが、ディシェイーズの記録に並んだ。19世紀には、ミッキー・ウェルチが1884年8月28日に、立ち上がりから続けて9三振を奪った。

◆1956年5月28日

ピッツバーグ・パイレーツのデール・ロングが、5月19日から8試合続けてホームランを打つ。それまでのストリークは、ケン・ウィリアムズ(1922年)、ジョージ・ケリー(1924年)、ルー・ゲーリッグ(1931年)、ウォーカー・クーパー(1947年)、ウィリー・メイズ(1955年)による、6試合連続が最も長かった。この翌日は、ブルックリン・ドジャースのドン・ニューカムの前に4打数無安打。1987年にドン・マッティングリー、1993年にはケン・グリフィーJr.も、8試合連続ホームランを記録した。

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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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