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ベストナインの外野を同じ球団の3人が独占は…。セは過去4年とも、丸と鈴木と横浜DeNAの外野手

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、筒香嘉智、青木宣親、鈴木誠也/2017年のWBC MAR 8, 2017(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 前回は、ベストナインの内野を独占したチームメイト4人(とそれに次ぐ3人)について書いた。今回は、外野編だ。同じ球団で外野を守る3人が揃ってベストナインに選出されたことは、これまでに何度あったのだろうか。

 答はゼロだ。もっとも、外野手3人のうち2人がチームメイトだったことは少なくない。なかでも、セ・リーグでは2016年から2018年にかけて、広島東洋カープの2人、丸佳浩鈴木誠也が受賞した(いずれも、残る1人は横浜DeNAベイスターズの選手)。3年続けて、同じ球団の同じ外野手2人がベストナインに選ばれたのは、史上初だ。

 2016年の得票は、鈴木(266票)、横浜DeNAの筒香嘉智(264票)、丸(192票)の順。2017年は、丸(274票)、鈴木(201票)、筒香(169票)、2018年は、丸(271票)、鈴木(213票)、横浜DeNAのネフタリ・ソト(108票)だった。ちなみに、丸と鈴木を除いた広島東洋の外野手は、2016年にブラッド・エルドレッドが7位タイ(1票)、2017年に松山竜平が8位(7票)、2018年は野間峻祥と松山がそれぞれ9位(4票)と11位(1票)に位置した。

筆者作成
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 また、丸が読売ジャイアンツへ移った2019年も、セ・リーグでベストナインに選出された外野手は、3人とも、2018年と変わらなかった。2年続けて同じ3人が受賞は、1956~57年のセ・リーグ(与那嶺要田宮謙次郎青田昇)、1960~61年のパ・リーグ(田宮、山内和弘張本勲)、1972~73年のパ・リーグ(張本、長池徳二福本豊)、2016~17年のセ・リーグ(丸、鈴木、筒香)と並ぶ。1950~52年のパ・リーグでは、3年続けて同じ3人、飯島滋弥大下弘別当薫が受賞している。

 内野手編は、こちら。

ベストナインの内野を同球団の4人が独占は何度? 昨年のパは3人が埼玉西武、残る1人もその前年までは…

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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