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ベストナインの連続受賞。継続中の最長は丸と鈴木、浅村の3人。広島東洋の「捕手」も4年連続

宇根夏樹ベースボール・ライター
鈴木誠也/2017年のWBC Mar 15, 2017(写真:田村翔/アフロスポーツ)

 昨シーズンのベストナインに選ばれた19人(セ9人、パ10人)のうち、68.4%の13人は連続受賞だ。そのうち、丸佳浩(現・読売ジャイアンツ)と鈴木誠也(広島東洋カープ)、浅村栄斗(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)の3人は、2016年から4年連続。王貞治の18年連続と比べれば短いものの、継続中では最も長い。

筆者作成
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  會澤翼(広島東洋)は2017年から3年連続だが、2016年はチームメイトの石原慶幸が受賞しているので、セ・リーグの捕手は、4年続けて広島東洋の選手ということになる。同じように、セ・リーグの投手も、3年続けて読売ジャイアンツから出ている。2017~18年が菅野智之、2019年は山口俊(現トロント・ブルージェイズ)だ。

 この他、1リーグに3人が選ばれる外野手には、2015年から5年続けて、横浜DeNAベイスターズの選手が名を連ねている。2015~17年は筒香嘉智(現タンパベイ・レイズ)、2018~19年はネフタリ・ソトが受賞した。

 また、パ・リーグでは、2018年も2019年も、受賞者の半分以上が埼玉西武ライオンズの選手だった。2018年の6人中、菊池雄星と浅村の2人は、それぞれシアトル・マリナーズと東北楽天へ去ったが、2019年は残る4人が続けて受賞したのに加え、中村剛也が4年ぶりに選出された。ただ、ベストナインの占有率50%以上(10人中5人以上)を3年連続に伸ばすのは、難しいかもしれない。昨年の5人のうち、秋山翔吾はシンシナティ・レッズへ移った。古巣へ戻ってきた松坂大輔はベストナインに3度選ばれているが、最後の受賞は19年前の2001年だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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