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通算本塁打が「同じ本数」の選手たち。最多は張本勲と衣笠祥雄の504本。山田哲人が並んでいるのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
新井貴浩/北京五輪 AUGUST 22, 2008(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 通算200本以上のホームランを打った106人のなかには、その本数がまったく同じという2人あるいは3人が、16組いる。最多は504本の張本勲衣笠祥雄だ。彼らの本数は、通算本塁打の7位タイに位置する。

筆者作成
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 どの組の選手たちも、チームメイトとしてプレーはしていない。だが、張本と衣笠の現役時代は、1965~81年の17シーズンが重なっている。319本の和田一浩新井貴浩も、同じく17シーズン(1999~2015年)だ。キャリアの長さからすると、後者の方が重なりの割合は高い。また、和田と新井には、金本知憲という「共通項」も存在する。和田にとって、金本は東北福祉大の先輩だ。和田が1年生の時、金本は4年生だった。新井の場合は言うまでもないが、金本は「アニキ」だ。ちなみに、金本の通算本塁打は476本。同じ本数の選手はおらず、田淵幸一より2本多く、大杉勝男より10本少ない。

 スタッツの「共通項」を持つのは、236本の高木守道石毛宏典だ。それぞれの通算盗塁は369と243、通算犠打は200と218。これだけではわかりにくいかもしれないが、2人の他に、200本塁打、200盗塁、200犠打をいずれも達成している選手はいない。

 なお、今シーズンが始まれば、同じ本数ではなくなる2人もいる。坂本勇人(読売ジャイアンツ)は223本で並んでいる桑田武を上回り、202本の山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)はランディ・バースを追い越すはずだ。

 205本の3人中2人も、本数を増やす可能性はゼロではない。筒香嘉智(タンパベイ・レイズ)は数年後に日本プロ野球へ戻ってくるかもしれないし(メジャーリーグでのホームランはここには含めていない)、実現するかどうかはともかく、新庄剛志はインスタグラムで復帰を宣言している。

 通算200本塁打以上の選手については、別の視点からこちらでも書いた。

NPB通算200本塁打以上の106人を「ホームランを打ったペース」の順に並べると…

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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