無断帰国で解雇された選手が、別の球団と契約

ジャイロ・ムニョス/右はポール・ゴールドシュミット Sep 22, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月24日、ボストン・レッドソックスが、ジャイロ・ムニョスとマイナーリーグ契約を交わした。

 ムニョスは、25歳のドミニカンだ。2017年のオフに、スティーブン・ピスコッティの交換要員として、オークランド・アスレティックスからセントルイス・カーディナルスへ移籍。翌年の開幕戦でメジャーデビューし、2シーズンで計196試合に出場した。遊撃、三塁、二塁の他、外野3ポジションも守ってきた。

 今春も、ムニョスはカーディナルスにいた。エキシビション・ゲーム6試合に出場し、16打数6安打(打率.375)、1本塁打、1二塁打を記録した。

 ところが、2月29日の試合で打席から一塁へ走った際に左の太腿裏を痛めると、数日後、ムニョスはドミニカ共和国へ帰った。球団には告げずに、だ。カーディナルスで編成責任者を務める――ざっくり言うとGMの上に位置する――ジョン・モゼラックが、セントルイス・ポスト-ディスパッチのデリック・グールドに語ったところによると、ムニョスは昨シーズンの起用について、不満を抱いていたという。3月7日、カーディナルスはムニョスを解雇した。

 状況は異なるものの、トミー・ラステラ(ロサンゼルス・エンジェルス)も、球団に無断で故郷へ帰ったことがある。シカゴ・カブスにいた2016年のことだ。7月下旬にAAA行きを告げられたラステラは、AAAのチームに合流せず、ニュージャージーの自宅へ戻った。

 その後、カブスの編成責任者であるセオ・エプスティーンとスポーツ心理学者の説得(?)により、ラステラは降格を受け入れ、8月中旬からAAとAAAの計8試合に出場。月末にメジャーリーグへ昇格した。

 2018年のオフに、ラステラはトレードでエンジェルスへ移り、昨シーズンは大変身した。それまでは通算396試合で10本塁打だったのが、前半戦だけで16本のホームランを打った(右脛の亀裂骨折により、後半戦はほぼ全休した)。

 もしかすると、数年後には、ムニョスもラステラと同じように……。

 ここまで、ムニョスは通算196試合で10本塁打。決して多くはないが、ラステラと比べると、かなり早く二桁に達している。