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大谷の野手デビューと投手デビュー、どちらの試合にも出場した選手は…。NPBが14人、MLBは24人

宇根夏樹ベースボール・ライター
ライアン・バックター(左)とジョナサン・ルクロイ Jul 30, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平の野手デビューと投手デビュー、このどちらの試合にも出場した選手は、大谷自身を除いて38人を数える。NPB(一軍)の両試合が14人、MLBは24人だ。

 2013年の開幕戦に、大谷は北海道日本ハムファイターズの「8番ライト」として出場したが、故障もあり、初登板はその2ヵ月後となった。前者は埼玉西武ライオンズ戦、後者は東京ヤクルトスワローズ戦。両方の試合に出場したのは、大谷のチームメイトだけだった。

 一方、2018年のMLBデビューは、開幕シリーズ4連戦の1試合目と4試合目。野手としての初出場はNPBと同じ3月29日で、初登板は4月1日だった。いずれの試合にも出場した選手は、大谷が在籍するロサンゼルス・エンジェルスだけでなく、オークランド・アスレティックスにも12人いた。

筆者作成
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 エンジェルスの12人中6人は、現在も大谷とチームメイトだ。アスレティックスでも、半数がそのまま、移籍も退団もせずに在籍している。

 一方、両チーム合わせて7人は、当時と違うMLBの球団にいる。彼らのうち、ライアン・バックターは、昨年12月にアスレティックスからノンテンダー(契約解除)とされ、今年2月にエンジェルスと契約した。

 左投手のバックターは左打者を得意としているが、大谷は例外だ。大谷が野手としてデビューした試合と2度目の対戦は一塁ゴロに仕留めたものの、その後の5打席は、シングル・ヒット、空振り三振、四球、四球、二塁打。アウトに仕留めたのは、1打席しかない。昨年6月5日の試合では、前の投手がマイク・トラウトを敬遠四球で歩かせ、二死満塁としたところでマウンドに上がり、大谷に四球を与えて同点とされた。次の打者には、別の投手が投げた。

 また、マーティン・マルドナードは、初登板を含む8試合で大谷とバッテリーを組んだのに加え、打者として大谷と対戦もしている。2018年の夏にヒューストン・アストロズへ移り、9月2日の試合――現時点では大谷の最後の登板――で二塁ゴロに討ち取られた。こちらも捕手のジョナサン・ルクロイは、アスレティックスを退団後に大谷とチームメイトになったが、エンジェルスでプレーしたのは2019年(8月に解雇)なので、打者として大谷と対戦したことはあるものの(4打数0安打)、バッテリーを組んだことはない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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