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画期的なチケット!? 観戦した試合でホームのチームが勝ち続ければ、5試合目からはずっとタダ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジマン・チョイ(タンパベイ・レイズ)Oct 7, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 タンパベイ・レイズが、「レイズ・ウィン・パック」と銘打ち、ユニークなチケットを販売する。

 基本は4試合で99ドル。どの試合にするかは、購入者が選べる。通常のパッケージと違うのは、ここからだ。その4試合すべてにレイズが勝つと、5試合目も無料で観戦できる(引換券がもらえる)。さらに、5試合目も勝てば6試合目も無料、6試合目も勝つと7試合も……といった具合に、選んだ試合でレイズが負けるか、レギュラーシーズンが終わるまで、ずっとタダになる。

 昨シーズン、レイズは96勝を挙げてワイルドカードをゲットした。けれども、ホームのトロピカーナ・フィールドが満員になったのは、3月28日と5月11~12日の3試合に過ぎなかった。ヒューストン・アストロズを迎えた開幕戦と、ニューヨーク・ヤンキースを相手にした3連戦の2試合目と3試合目だ。シーズン合計117万8735人と1試合平均1万4552人の観客数は、いずれもリーグ最下位。ナ・リーグを含めても、下にはマイアミ・マーリンズしかいなかった。昨シーズンだけでなく、レイズの観客数は――シーズン合計も1試合平均も――5年続けてリーグで最も少ない。写真は、昨年のディビジョン・シリーズ第3戦だ。レギュラーシーズンではない。

 昨シーズンの対戦成績からすると、「レイズ・ウィン・パック」の狙い目は、クリーブランド・インディアンズ戦とマーリンズ戦、トロント・ブルージェイズ戦だろう。レイズはホーム・ゲームで、インディアンズに3勝0敗、マーリンズには2勝0敗と負けておらず、同じア・リーグ東地区のブルージェイズにも8勝2敗と大きく勝ち越した。2018年も、対ブルージェイズのホーム・ゲームは7勝2敗だった(2017年は6勝4敗)。

 今シーズン、トロピカーナ・フィールドでは、インディアンズ戦が4月27~29日、マーリンズ戦が7月28~29日、ブルージェイズ戦は4月17~19日、5月26~28日、8月10~13日に行われる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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