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レイズに入団する筒香嘉智の年俸は、野手ではチーム2番目の高額

宇根夏樹ベースボール・ライター
筒香嘉智/2017年のWBC MARCH 14, 2017(写真:田村翔/アフロスポーツ)

 タンパベイ・レイズに入団する筒香嘉智の年俸は、タンパベイ・レイズのマーク・トプキンによると、2020年が500万ドル、2021年は700万ドルだという。

 現在、レイズに在籍している選手のうち、来シーズンの年俸が500万ドルを超えるのは、チャーリー・モートン(1500万ドル)、ケビン・キアマイアー(1000万ドル)、ブレイク・スネル(700万ドル)の3人だけだ。モートンとスネルの2人は先発投手なので、筒香はキアマイアーに次ぎ、マイク・ズニーノ(450万ドル)を上回る。野手では、チーム2番目の高年俸となる。これから開幕までに新たな選手が加入しても、この順位はそのまま変わらない可能性が高い。

 もっとも、レイズと同じア・リーグ東地区のニューヨーク・ヤンキースには、年俸1000万ドル以上の選手が10人以上もいる。田中将大もその一人。7年1億1550万ドルの7年目となる来シーズンは、年俸2300万ドルだ。

 それぞれの球団ごとに差があるものの、日本プロ野球と違い、メジャーリーグにおいて年俸500万ドルは決して高額ではない。ちなみに、筒香の場合、レイズは240万ドルのポスティング料を横浜DeNAベイスターズに払うが、それを足しても総額は1440万ドルだ。年平均額は1000万ドルに届かない。

 2019年は、ア・リーグ東地区から2チームがポストシーズンに進出した(2015年以降、5年続けて2チーム以上。2016年は3チーム)。103勝のヤンキースが地区優勝を果たし、96勝のレイズは地区2位につけてワイルド・カードをゲットした。

 ちなみに、ポストシーズンでは、両チームともア・リーグ西地区のヒューストン・アストロズ(107勝/地区優勝)に敗れた。レイズはディビジョン・シリーズで2勝3敗、ヤンキースはリーグ・チャンピオンシップ・シリーズで2勝4敗に終わった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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