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シリーズ最初の6試合ともアウェーが勝利はMLBだけでなくNBAとNHLでも初。では、日本シリーズは?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ナショナルズは創設51年目に初のワールドシリーズ進出 Oct 29, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今年のワールドシリーズは、3勝3敗となった。ヒューストンのミニッツメイド・パークで行われた第1~2戦と第6戦はワシントン・ナショナルズが勝ち、ヒューストン・アストロズはワシントンDCのナショナルズ・パークで第3~5戦に3連勝した。

 MLB.comのマット・ケリーによると、最初の6試合ともアウェーのチームが勝利を収めたのはワールドシリーズ史上初。それだけでなく、MLB、NBA、NHLにおける7試合制(4戦先勝)のシリーズのなかでも、初めてのことだという。ケリーは、その合計を1420シリーズと記している。

 では、日本シリーズではどうなのだろうか。調べたところ、こちらは皆無ではなかった。福岡ソフトバンクホークスと中日ドラゴンズが対戦した、2011年のシリーズがそうだった。第1~2戦はヤフードームで中日が連勝し、第3~5戦はナゴヤドームで福岡ソフトバンクが3連勝。ヤフードームへ戻った第6戦は、中日が再び白星を挙げた。

 ただ、このシリーズの第7戦は、福岡ソフトバンクが勝利を収め、優勝している。アウェーのチームによる勝利は、6試合連続でストップした。今年のワールドシリーズは、どうなるのだろうか。2011年の日本シリーズと同じであれば、アストロズが2年ぶり2度目の優勝となる。一方、アウェーのチームによる勝利が7試合連続に伸びれば、ナショナルズが球団史上初のワールドチャンピオンに輝く。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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