Yahoo!ニュース

ワールドシリーズ「2連勝から2連敗」と「2連敗から2連勝」はどっちの優勝が多い!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
カルロス・コレイア(左)とジョージ・スプリンガー Oct 26, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ワールドシリーズの第1~2戦はワシントン・ナショナルズ、第3~4戦はヒューストン・アストロズが、それぞれ連勝した。

 2連勝から2連敗/2連敗から2連勝によって、2勝2敗となったシリーズは、2001年のアリゾナ・ダイヤモンドバックス対ニューヨーク・ヤンキース以来。今年が18度目だ。

筆者作成
筆者作成

 過去17度のうち、「2連勝から2連敗」と「2連敗から2連勝」ではどちらが多く優勝しているのだろうか。

 第5戦に関しては、後者に分がある。17シリーズ中10シリーズは「2連敗から2連勝」のチームが、連勝を3に伸ばした。ただ、ワールドシリーズ優勝は、「2連勝から2連敗」のチームが8度、「2連敗から2連勝」のチームは9度。ほぼ五分五分だ。7試合制のシリーズに限れば、どちらも8度ずつとなる。2勝2敗からなので当然かもしれないが、必ずしも「2連敗から2連勝」のチームが勢いに乗ってシリーズを制しているわけではない。

 ちなみに、「2連勝から3連敗」の優勝は3度、「2連敗から3連勝」の優勝は7度だ。一方、「2連勝→2連敗→白星」の優勝は5度、「2連敗→2連勝→黒星」の優勝は2度。どちらの場合も、第5戦に勝ったチームの70%以上が優勝している。

 10月27日に行われる第5戦は、第1戦と同じ2人、マックス・シャーザー(ナショナルズ)とゲリット・コール(アストロズ)が投げ合う。第1戦は、シャーザーが5回2失点、コールは7回5失点だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事