Yahoo!ニュース

ヤンキースがポストシーズンでサヨナラ打を打たれた相手は、前回もこの選手だった

宇根夏樹ベースボール・ライター
カルロス・コレイア(ヒューストン・アストロズ)Oct 13, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ア・リーグのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、ニューヨーク・ヤンキースが7対0で第1戦を制し、第2戦はヒューストン・アストロズが3対2で勝利を収めた。

 第2戦のヒーローは、間違いなくカルロス・コレイアだろう。2回裏に二塁打で先制点を挙げ、11回裏にはサヨナラ本塁打を打った。さらに、守備でも、チームのピンチを救った。6回表、2死一、二塁の場面だ。二塁手のホゼ・アルトゥーベが右に弾いて行方を見失った打球に対し、コレイアは横から走り込むと、素早く拾って本塁へ投げ、二塁からホームインを試みた走者を刺した。

 両チームがポストシーズンで対戦するのは、2年前のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ以来だ。その時も、第2戦にサヨナラ打で試合を終わらせたのは、コレイアだった。同点の9回裏、1死一塁から二塁打を打ち、アルトゥーベが決勝のホームを踏んだ。

 2年前の第2戦と今年の第2戦は、コレイアによるサヨナラ打だけでなく、アストロズの先発投手がジャスティン・バーランダーだったことも、コレイアが2打点を挙げ、その1点目は先制点だったことも――2年前の先制点はソロ本塁打なので、長打2本の順序は逆――共通する。日付は10月14日と10月13日、スコアは2対1と3対2だ。

 この2試合の間に、ヤンキースはポストシーズンでサヨナラ負けを喫していない。

 ちなみに、アストロズのポストシーズンにおけるサヨナラ勝ちは、2017年のワールドシリーズ第5戦を間に挟んでいる。この試合は、アレックス・ブレグマンがサヨナラ打を打った。

 コレイアはレギュラーシーズンに、通算7本のサヨナラ打を記録している。そのうちの4本は、ア・リーグ東地区のチームが相手だ。ヤンキース以外の4チームから1本ずつ。ポストシーズンの2本を含めると、9本中6本がア・リーグ東地区のチームとなる。コレイアは2015年のメジャーデビュー以来、ずっとアストロズでプレーしている。アストロズはア・リーグ西地区のチームだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事