同じチームの4人が「打撃三冠と盗塁王」を独占すれば史上初。現在のパ・リーグ1位はすべて埼玉西武

森友哉(高校時代) SEP 29, 2013(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 同じチームの選手が、首位打者、本塁打王、打点王を獲得したシーズンは、これまでに30度を数える。ただ、そのほとんどは、二冠王ともう1人か、三冠王だ。3人のチームメイトが、打撃三冠それぞれのタイトルホルダーとなったのは、2015年の東京ヤクルトスワローズしかない。川端慎吾が首位打者、山田哲人が本塁打王、畠山和洋が打点王を獲得した。

筆者作成
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 現在、パ・リーグの打撃三冠は、埼玉西武ライオンズの3人が、それぞれ1位にいる。打率は森友哉(.339)、本塁打は山川穂高(42)、打点は中村剛也(120)だ。さらに、彼らとチームメイトの金子侑司は、リーグ最多の39盗塁を記録している。2015年の東京ヤクルトは、打撃三冠に加えて盗塁王も輩出したが、本塁打と盗塁のタイトルは同じ選手、山田が獲得した。今シーズンの埼玉西武は、史上初となる「同じチームの4人が打撃三冠と盗塁のタイトルをそれぞれ獲得」に近づいている。

 この4タイトルのうち、本塁打王と盗塁王は、ほぼ決まりだ。山川は、本塁打2位のアルフレド・デスパイネ(福岡ソフトバンクホークス)に8本差をつけている。盗塁の場合、2位はチームメイトの源田壮亮(30)なので、金子が追い抜かれたとしても――その可能性は低いが――「同じチームの4人」であることに変わりはない。3位の荻野貴司(千葉ロッテマリーンズ)と福田周平(オリックス・バファローズ)は、金子と11盗塁の差がある。

 打点王に関しては、本塁打王と盗塁王以上。まず間違いなく、埼玉西武の選手が手にするはずだ。中村に次ぐ2位と3位には、山川(115)と森(105)が並ぶ。もっとも、山川が本塁打と打点の二冠、あるいは森が打率と打点の二冠を獲得すると、史上初の「同じチームの4人が――」ではなくなる。同じチームの3人で打撃三冠と盗塁王を独占は、1966年と1969年、1971年の読売ジャイアンツ、1973年の阪急ブレーブス、2015年の東京ヤクルトに続き、6度目となる(1937年春も大阪タイガースの3人が計4タイトルを獲得したが、松木謙治郎は東京巨人軍の中島治康と本塁打王を「分け合った」ので、「独占」には数えていない)。4位のジャバリ・ブラッシュ(東北楽天ゴールデンイーグルス)は、中村より29打点少ない。埼玉西武では、外崎修汰も88打点を挙げていて、5位タイに位置する。

 埼玉西武の独占を阻む選手がいるとすれば、打率2位の吉田正尚(オリックス)だろう。だが、ハードルは低くない。.331は森と8厘差。ともに158安打ながら、森が12打数少ない。吉田は9月に.378を記録しているが、森も.358だ。

 なお、他にも、埼玉西武の野手がリーグ1位のスタッツは少なくない。森は打率に加え、長打率.562とOPS.983が1位で、34二塁打は1位タイ。山川は本塁打と同じく、272塁打も最多だ。秋山翔吾の172安打と109得点はリーグで最も多く、源田は1位タイの22犠打を記録している。