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リーグ優勝できなければ、2位でも3位でも変わらない!? 今年の広島と横浜の場合は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
筒香嘉智(左)と鈴木誠也/2017年WBC Mar 15, 2017(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 セ・リーグでは、読売ジャイアンツが首位にいて、2位の広島東洋カープに6.5ゲーム差をつけている。3位の横浜DeNAベイスターズとは7ゲーム差、4位の阪神タイガースとは10.5ゲーム差だ。

 読売がこのままリーグを制し、クライマックスシリーズのファーストステージでは、2位と3位の順位はともかく、広島東洋と横浜DeNAがぶつかる――。そうなる可能性は高い。

 これまでに12度行われたファーストステージ(セ・リーグ)の結果は、2位の球団と3位の球団のファイナルステージ進出が、6度ずつだ。この点からすると、今シーズンの広島東洋と横浜DeNAは、4位に転落さえしなければ、2位でなく3位でも構わないように思える。過去3年は、いずれも3位の球団が2勝を挙げ、ファイナルステージへ進んだ。

筆者作成
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 ただ、今シーズンの広島東洋と横浜DeNAは、どちらも、ホームで勝ち越し、アウェーでは負け越している。広島東洋はホームで33勝24敗(勝率.579)、アウェーで26勝31敗(勝率.456)、横浜DeNAは36勝22敗(勝率.621)と22勝33敗(勝率.400)だ。

 両球団の直接対決においては、その差がさらに広がる。トータルは10勝10敗1分ながら、広島東洋はマツダスタジアムで7勝2敗、横浜スタジアムでは3勝8敗1分だ。横浜DeNAからすると、横浜スタジアムで8勝3敗1分、マツダスタジアムで2勝7敗となる。

 しかも、両球団が対戦した3連戦は、7度とも、ホームの球団が2勝以上を挙げて勝ち越している(残りの対戦は、8月30日~9月1日にマツダスタジアムで3試合、9月18日に横浜スタジアムで1試合)。

筆者作成
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 ファーストステージもこのとおりであれば、ファイナルステージで読売と対戦するのは、レギュラーシーズンを2位で終えた球団だ。ファーストステージの試合は、すべて2位の球団のホームで行われる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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