トレード・バリューは上昇!? 目の前でノーヒッターを達成された1週間後、完全試合まで3アウトに迫る

マイク・リーク(シアトル・マリナーズ)Jul 19, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月19日、マイク・リーク(シアトル・マリナーズ)が、完全試合まで3アウトに迫った。相手は、前回登板した7月12日と同じ、ロサンゼルス・エンジェルスだ。この時は、エンジェルスのテイラー・コールフェリックス・ペーニャが継投ノーヒッターを達成した一方で、リークは1回裏に8安打を打たれ、3アウトを取れずに降板した。今回は、9回表にヒットと四球で無死一、二塁とされながらも、そこから3人を討ち取った。ノーヒッターに対してノーヒッターの「リベンジ」とはいかなかったが、98球で「マダックス」――100球未満の完封――を達成した。

 この夏、マリナーズはリークを売ろうとしている。6月上旬には、シアトル・タイムズのライアン・ディビッシュが、マリナーズとアリゾナ・ダイヤモンドバックスの間でリークを含むトレードが成立直前、と報じた。また、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、6月中旬に、マリナーズのオーナーはリークとディー・ゴードンを売りたがっている、とツイートした。

 ただ、7月半ばに、ディビッシュは再び報じた。1ヵ月前にDバックスへ放出する話が潰えて以来、リークに興味を示している球団はほとんどない、と。

 今回の完封によって、リークを欲しがる球団がいきなり現れるとも思えない。1登板だけで判断する球団はないだろうし、31歳のベテランに対する評価は、すでにほぼ確定している。球威はないものの、制球に優れる、先発4~5番手といったところだ。4月下旬以降、リークの防御率は4点台の前半と後半を行き来している。7月12日の初回KOで4.32から4.60へ上がった防御率は、1週間後の完封で下がったものの、それでも4.27だ。

 また、リーグの契約は来シーズンまで残る。2020年の年俸1500万ドルと2021年のオプション破棄にかかる500万ドルを合計した2000万ドルのうち、400万ドルはセントルイス・カーディナルス――2017年の夏にリークをマリナーズへ放出した――が負担するが、今シーズンの残り年俸を別にしても、32歳となる先発4~5番手に1600万ドルを払いたがる球団はないだろう。マリナーズがトレードを成立させるためには、1600万ドルの少なくとも半分をかぶる必要があるかもしれない。