オールスターの選出方法。ロースターは野手20人、投手12人。田中将大は選ばれる!?
オールスター・ゲームのロースターは、1チーム32人だ。野手が20人、投手は12人と決まっている。その選出方法は、MLB.comのアンソニー・キャストロビンズが詳しく書いているが、英語であることはもちろん、文章で説明しているだけなので、表を作成した。
スタメン野手を決めるファン投票は、2段階に分かれていて、最初の投票で各ポジションの3位以内(外野手は9位以内)に入った選手が、次の投票へ進む。最初の得票は持ち越されない。
続いて、選手の投票によって、ナ・リーグは16人、ア・リーグは17人が決まる。先発投手5人と救援投手3人は、両リーグとも同じだ。野手は各ポジションに少なくとも1人が選ばれ、DH制を採用しているア・リーグは、ファン投票と同じく、ナ・リーグよりも1人多い。
残りのナ・リーグ8人とア・リーグ6人は、コミッショナー事務局が選出する。監督推薦とファイナル投票は、存在しない。ロースター全体としては、15球団すべての選手が入っている必要がある。
今年の場合、田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)の選出はやや厳しそうだ。先発投手は、多くても1リーグ9人(選手投票の5人に加え、コミッショナー事務局が選ぶ4人がいずれも先発投手の場合)。現在、防御率3.23の田中は――防御率だけが選出の基準ではないが――リーグ9位に位置している。
また、ファン投票の中間発表(6月17日)で、ヤンキースのゲリー・サンチェスとルーク・ボイトは、それぞれ捕手と一塁手の1位につけている。サンチェスの得票は2位の倍以上だ。彼らの他にも、ヤンキースからは次の投票へ進む選手が出てくるだろう。ジオ・アーシェラは三塁手の2位、DJ・ラメイヒューとグレイバー・トーレスは二塁手と遊撃手の3位、アーロン・ジャッジは外野手の7位にいる。ファン投票選出のチームメイトが増えれば、他球団との兼ね合いから、田中が選ばれる可能性は低くなる。