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12チームで白星を挙げた投手が初めて誕生。残るはあのチームからの白星!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
エドウィン・ジャクソン(トロント・ブルージェイズ)Jun 12, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月12日、エドウィン・ジャクソン(トロント・ブルージェイズ)はオープナーに続いて2回裏から投げ、5イニングで2点を失ったものの、降板するまでに味方が8点を挙げたこともあって、シーズン初白星を手にした。

 先月、シーズン初登板を果たしたジャクソンは、メジャーリーグの14チームでプレーした史上初の選手となった。その歩みについては「ジャーニーマンが新記録樹立へ。14チームでプレーした初の選手が誕生する」で書いた。さらに、この日の勝利により、12チームで白星を挙げた史上初の投手としても、球史に名を刻んだ。

 14チームのうち、マイアミ・マーリンズ(2016年)とボルティモア・オリオールズ(2017年)で、ジャクソンは勝利投手になっていない。これまで、11チームで白星は、史上最多ながら4投手と並んでいた。12チームで投げたマイク・モーガンロン・ビローン、11チームで登板したラトロイ・ホーキンスバートロ・コローンがそうだ。

 一方、全30チームから白星を挙げた投手は、2002年に達成したアル・ライラーから2017年のコローンまで、18人を数えるが、そのなかにジャクソンはいない。ブルージェイズを含め、29チームから白星を記録しているものの、アトランタ・ブレーブスに対しては、12試合に登板して0勝6敗に終わっている。

 ジャクソンがこのまま投げ続ければ、今シーズン、コンプリートするチャンスはある。ブルージェイズとブレーブスは、8月27~28日と9月2~3日に計4試合を行う。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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