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メジャーリーグで「日本人投手からホームランを打った日本人打者」は6人。イチローと大谷翔平は2本ずつ

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)June 11, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、日本人メジャーリーガーとの対戦で、立て続けにホームランを打った。6月8日のシーズン6号は菊池雄星(シアトル・マリナーズ)から、3日後の7号は前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)から記録した。

 昨シーズン、大谷がホームランを打った20投手(22本)のなかに、日本人メジャーリーガーは一人もいなかった。前田とは昨年7月にも対戦しているが、その時は三振と遊撃フライに仕留められた。昨年5月に田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)と対戦した3打席の結果は、三振、四球、三振だった。

 大谷の前には、5人の日本人メジャーリーガーが、日本人メジャーリーガーを相手にホームランを記録している。そのうち4人は1本ずつ。2本打っているのは、イチローしかいなかった。2005年6月17日に石井一久、2008年7月19日に小林雅英の投球を、それぞれスタンドへ運んだ。

筆者作成
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 今シーズンが終わるまでに、大谷は日本人メジャーリーガーからのホームランをさらに増やす可能性もある。エンジェルスは、7月にマリナーズと6試合(12~14日、19~21日)で顔を合わせる。また、ドジャースとは7月23~24日に2試合、ヤンキースとは9月17~19日に3試合を行う。この4カードに、菊池、前田、田中がそれぞれ先発として投げ、その試合に大谷が出場すれば、機会は4試合となる。ただ、7月のエンジェルス対ドジャースはDHがないので、大谷が日本人投手と対戦するのは、シーズン途中に移籍する選手がいない限り、多くてもあと3試合になりそうだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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