ラインナップには「殿堂選手の息子」が2人。ゲレーロに続き、ビジオもメジャーデビューへ
トロント・ブルージェイズのラインナップには、まもなく、殿堂選手の息子が2人並ぶ。4月26日にデビューしたブラディミール・ゲレーロJr.に続き、5月24日にキャビン・ビジオがロースターに加わる。スポーツネットのシャイ・ダビディが報じた。
ゲレーロJr.の同名の父は、2018年に殿堂へ迎えられた。クレイグ・ビジオの殿堂入りは、その3年前だ。父も息子もメジャーリーガーという親子は珍しくない。だが、殿堂選手の父を持つ選手となると、そう多くはない。調べた限りでは、ゲレーロJr.が13人目。ビジオは14人目となる。
殿堂選手の息子としてデビューした選手は、さらに少ない。当てはまるのは、エディ・コリンズJr.、ディック・シスラーとデーブ・シスラー、デール・ベラ、デレク・ロドリゲス(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、ゲレーロJr.の6人だ。
例えば、ティム・レインズJr.の場合、2001年にデビューした時、同名の父は殿堂入りしていなかったので、ここには含まれない。さらに言えば、レインズJr.は殿堂選手の息子としてプレーもしていない。メジャーリーグの試合に出場したのは、2004年が最後。独立リーグを含めても、選手としてのキャリアは2011年までだ。彼の父は、2017年に殿堂入りした。
また、父がいつ殿堂入りしたかにかかわらず、チームメイトになった殿堂選手の息子たちは、まだいない。ゲレーロJr.とビジオが最初となる。
もっとも、これまでも2人はチームメイトだった。プロ入りした球団は、どちらもブルージェイズ。2017年はA+、2018年はAAでともに過ごした。今シーズンも、ゲレーロJr.が出場したAAAの9試合――うち1試合は雨により3回表の途中まで――すべてに、ビジオも出ている。いずれも、ゲレーロJr.が3番、ビジオは4番を打ち、最後の試合ではアベック・アーチを記録した。
なお、殿堂選手の息子のうち、デーブ・シスラーとアール・エイブラルは、投手と打者として対戦している。4打席とも、シスラーがエイブラルを討ち取った。こちらは、ロドリゲス対ゲレーロJr.かロドリゲス対ビジオが2組目(と3組目)になりそうだが、5月11日にAAAへ降格したロドリゲスが再昇格しても、対戦が実現するのは来シーズン以降か。今シーズン、ジャイアンツとブルージェイズはすでに4試合で顔を合わせていて、今後の試合は組まれていない。この4試合のうち、ゲレーロJr.は2試合に出場し、メジャーリーグ1本目と2本目のホームランを打ったが、ロドリゲスはどの試合にも登板しなかった。