サイ・ヤング賞のエースをKOしたのは「打者」ではなく「花崗岩」
4月16日、タンパベイ・レイズは、ブレイク・スネルを故障者リストに入れたことを発表した。右足の指の骨折だという。
タンパベイ・タイムズのマーク・トプキンによると、4月14日の夜、スネルはシャワーを浴びた後にバス・ルームのデコラティブ・スタンドを動かそうとした。その際、スタンドが2つのパーツに分かれていることに気づかず、下のパーツが落下した。骨折したのは薬指。スタンドは花崗岩でできているとのことだ。MLB.comのホアン・トリビオは、スタンドは3つのパーツで構成されていて、そのうち、柱が足に当たったと報じている。
先月、「メジャーリーガーは料理が苦手!? ザリガニとチキンが引き起こしたアクシデント」でも紹介したとおり、「フリーク・アクシデント」に見舞われたメジャーリーガーは、スネルが最初ではないし、最後でもないだろう。過去には、ガレージのドアで右手の中指を負傷した日本人選手もいた。
レイズにとって、前年にサイ・ヤング賞を受賞したエースの離脱は痛い。代わって昇格したエミリオ・パガーンはリリーフ投手だ。「オープナー」を駆使しても、スネルの穴は埋められない。
けれども、大事には至らずに済みそうだ。トリビオによれば、1度か2度、登板をスキップするだけでいいという。完全に折れたわけではなく、亀裂骨折なのかもしれない。スネルが最後に投げたのは4月13日なので、レイズはその翌日の4月14日まで遡って、故障者リスト(10日間)に入れた。従って、最短であれば、4月24日に復帰できる。
ここまでの4登板で、スネルは奪三振率12.96、与四球率1.44、防御率2.16を記録している。どの試合も6イニング以上を投げ、開幕戦は5失点ながら、その後の3試合は計1点しか与えていない。