読売ジャイアンツに入団したライアン・クックは、今シーズンから東京ドームをホームとする。日本プロ野球でプレーするのは初めてだが、読売がホームページに掲載した彼のコメントに「アスレチックス時代の2012年に東京ドームで行われた巨人軍とのプレシーズンゲームで投げたことがありますが、まさか日本でプレーすることになるとは思いませんでした」とあるように、７年前に東京ドームのマウンドに上がっている。

　この時、クックはオークランド・アスレティックスの選手として来日。３月25日のプレシーズンゲームに続き、３日後の開幕戦でも同じく２番手として登板し、どちらも１イニングを３人で終わらせた。２試合とも、ヒットを打たれることはなく、四球も与えなかった。

　これまで、メジャーリーグの日本開幕シリーズは、2000年、2004年、2008年、2012年の４度とも、東京ドームで２試合ずつが行われた。この８試合のいずれかに出場し、その前後に日本プロ野球でプレーした選手は、20人を数える。クックは21人目だ。マニー・ラミレスを含めれば、22人目となる。マニーはボストン・レッドソックスの４番打者として、2008年の日本開幕シリーズ２試合に出場し、その９年後に高知ファイティングドッグスでプレーした。なかには、ジョン・ナナリー（2000年）やブランドン・アレン（2012年）のように、日本開幕シリーズの出場と日本プロ野球でのプレーが同じ年という選手もいる。

　なお、今オフにシアトル・マリナーズを退団し、読売に入団した岩隈久志は、2012年の日本開幕シリーズでは登板していない。ただ、３月26日のプレシーズンゲームで読売を相手に投げ、こちらはクックと違って６点を失った。

　今シーズンは、岩隈からクックへの継投が実現するかもしれない。２人とも、昨シーズンはマリナーズに在籍していたが、クックがメジャーリーグで19試合、AAAで34試合に投げたのに対し、岩隈はA-で２登板しただけだった。