代理人ボラスの顧客でローテーションを組むと、菊池雄星は入れない!?
菊池雄星のエージェント(代理人)を務めるスコット・ボラス(ボラス・コーポレーション)は、アレックス・ロドリゲスを筆頭に、数々の大物選手をクライアント(顧客)としてきた。松坂大輔(現・中日ドラゴンズ)も、かつてはその一人だった。
仮に、ボラスの顧客で来シーズンのローテーションを組むと、菊池はそこに入れそうにない。マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)、ゲリット・コール(ヒューストン・アストロズ)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)、ダラス・カイクル(前アストロズ)、ジェームズ・パクストン(ニューヨーク・ヤンキース)。この5人だけでローテーションは埋まってしまう。
故障の多いストラスバーグが外れても、ジェイク・アリエタ(フィラデルフィア・フィリーズ)とアーロン・サンチェス(トロント・ブルージェイズ)がいる。3年前のサイ・ヤング賞投手(ナ・リーグ)と、2年前の防御率リーグ1位(ア・リーグ)だ。ロサンゼルス・ドジャースの2人、ヒョンジン・リュ(柳賢振)とフリオ・ウーリアスも、ボラスを代理人とする。11月にトミー・ジョン手術を受けたランス・マッカラーズJr.(アストロズ)を含めれば、さらに別のローテーションが――彼らが菊池より上かどうかはさておき――組めそうな顔ぶれが揃う。
もっとも、実際のところ、最初に挙げたローテーションに匹敵する5人を擁するチームは、どこにも存在しない。3番手まではともかく、4~5番手が落ちる。
ちなみに、この10人のなかで、菊池とともに今オフのストーブリーグに出ているのは、前アストロズのカイクルだけだ。リュもFAになったものの、1年1790万ドルのクオリファイング・オファーを受け入れた。