かつてのチームメイトが、ワールドシリーズではそれぞれのチームの監督に
アレックス・コーラ監督(ボストン・レッドソックス)とデーブ・ロバーツ監督(ロサンゼルス・ドジャース)は、選手時代にそれぞれ5チーム以上に在籍し、2002年から2004年の夏までは、ともにドジャースでプレーした。かつてのチームメイトが、監督としてワールドシリーズで対戦するのは、5度目のことだ。
ロバーツは2004年の夏にドジャースからレッドソックスへ移籍し、この年のポストシーズンで、球史に残る盗塁を記録した。0勝3敗で迎えたリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第4戦、あと3アウトでシリーズ敗退の9回裏に代走として起用され、初球に二盗を決めた。そして、続くヒットで同点のホームを踏んだ。レッドソックスはここから8連勝して、「バンビーノの呪い」を解いた。
コーラとロバーツが、再び同じチームでプレーすることはなかったものの、コーラもレッドソックスのチャンピオン・リングを持っている。2007年にワールドチャンピオンの一員となった。イライアス・スポーツ・ビューローによると、対戦するどちらのチームでもプレーしたことのある監督2人が揃うワールドシリーズは、今回が初めてだ。両監督ともマイノリティのワールドシリーズも、これまで一度もなかった。コーラはプエルトリカンで、ロバーツは母が日本人、父はアフリカン・アメリカンだ。
また、コーラにとって、今年のワールドシリーズは連覇がかかっている。昨年はヒューストン・アストロズのベンチ・コーチとして、ワールドシリーズ優勝を味わった。その時の相手は、今年と同じく、ロバーツ監督が指揮を執るドジャースだった。