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かつてのチームメイトが、ワールドシリーズではそれぞれのチームの監督に

宇根夏樹ベースボール・ライター
D.ロバーツ(左)とA.コーラ/昨年のワールドシリーズ Oct 23, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 アレックス・コーラ監督(ボストン・レッドソックス)とデーブ・ロバーツ監督(ロサンゼルス・ドジャース)は、選手時代にそれぞれ5チーム以上に在籍し、2002年から2004年の夏までは、ともにドジャースでプレーした。かつてのチームメイトが、監督としてワールドシリーズで対戦するのは、5度目のことだ。

筆者作成
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 ロバーツは2004年の夏にドジャースからレッドソックスへ移籍し、この年のポストシーズンで、球史に残る盗塁を記録した。0勝3敗で迎えたリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第4戦、あと3アウトでシリーズ敗退の9回裏に代走として起用され、初球に二盗を決めた。そして、続くヒットで同点のホームを踏んだ。レッドソックスはここから8連勝して、「バンビーノの呪い」を解いた。

 コーラとロバーツが、再び同じチームでプレーすることはなかったものの、コーラもレッドソックスのチャンピオン・リングを持っている。2007年にワールドチャンピオンの一員となった。イライアス・スポーツ・ビューローによると、対戦するどちらのチームでもプレーしたことのある監督2人が揃うワールドシリーズは、今回が初めてだ。両監督ともマイノリティのワールドシリーズも、これまで一度もなかった。コーラはプエルトリカンで、ロバーツは母が日本人、父はアフリカン・アメリカンだ。

 また、コーラにとって、今年のワールドシリーズは連覇がかかっている。昨年はヒューストン・アストロズのベンチ・コーチとして、ワールドシリーズ優勝を味わった。その時の相手は、今年と同じく、ロバーツ監督が指揮を執るドジャースだった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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