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ポストシーズン進出は10チーム、残る候補は14チーム。当確が出ているのは? 風前の灯なのは?

宇根夏樹ベースボール・ライター
中央はハビア・バイエズ、右はデビッド・ボーティー Sep 2, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 レギュラーシーズンも残り1ヵ月を切り、ア・リーグのポストシーズン進出候補は6チームに絞られた。

筆者作成
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 東地区はボストン・レッドソックス、中地区はクリーブランド・インディアンズが、このまま地区優勝するだろう。2枠あるワイルドカードの一方も、ニューヨーク・ヤンキースで決まりだと思われる。3番手のシアトル・マリナーズまでは10ゲームの差がある。

 また、ヒューストン・アストロズは、西地区優勝かワイルドカードのどちらかで、ポストシーズンへ進めそうだ。オークランド・アスレティックスは地区優勝も狙える位置にいるが、マリナーズの地区優勝は厳しく、ワイルドカードに望みをつなぐ。

 一方、ナ・リーグはまだ混沌としていて、半分以上の8チームにポストシーズン進出の可能性がある。

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 ただ、シカゴ・カブスは中地区2位(&ワイルドカード1番手)のミルウォーキー・ブルワーズに5ゲーム差をつけている。9月3日~12日の10試合中6試合はブルワーズと対戦するので、ここで差を広げれば、地区優勝が見えてくる。ブルワーズのすぐ下にはセントルイス・カーディナルスもいるが、カブスとの対戦はシーズン最後の3試合だけ。それまでに、カブスはポストシーズン進出を決めている可能性もある。

 東地区のアトランタ・ブレーブスも、フィラデルフィア・フィリーズとの差をじわじわと広げている。シーズン最後の10試合中7試合はフィリーズと対戦するが、その前に5ゲーム以上の差をつけていれば、逃げ切れそうだ。フィリーズからすると、対戦するまでに追いつけなくても、その差を縮めておけば、逆転のチャンスはある。フィリーズはワイルドカード2番手までともほぼ同じゲーム差だが、3チームを追い抜くのは少し難しい。1~4番手のうち、フィリーズとの対戦が残っているのはコロラド・ロッキーズだけだ。

 西地区は3チーム、ワイルドカードは3~4チームがほぼ横並び。162試合を終えた後、ワンゲーム・プレーオフで決着をつけることになってもおかしくない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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