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大学時代のチームメイトが、15年以上を経て再びポジションを争うのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
イアン・キンズラー(手前はカルロス・サンタナ)Jul 31, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 この夏、ボストン・レッドソックスは、ロサンゼルス・エンジェルスからイアン・キンズラーを獲得した。レッドソックスの二塁はエデュアルド・ヌニェスブロック・ホルトが守っていたが、2人は代役に過ぎない。本来ならレギュラーを務めるはずのダスティン・ペドロイアは、昨年10月に左膝の手術を受け、5月下旬に復帰したものの、3試合に出場しただけで再び左膝を痛めた。

 今から16年前、キンズラーとペドロイアは――7月下旬に引退を表明したアンドレ・イーシアーも――アリゾナ州立大にいた。2人とも、当時は遊撃手だった。キンズラーは2年生。セントラル・アリゾナ大から移ってきて、レギュラーとしてプレーする予定だった。けれども、1年生のペドロイアにポジションを奪われ、翌年はミズーリ大で遊撃を守った。

 彼らはレッドソックスで、可能性は低いものの、再びポジションを争うことになるかもしれない。ペドロイアはアリゾナでリハビリに励んでいて、まだマイナーリーグの試合にも出場していないが、シーズン中の復帰をあきらめてはいないらしい。ボストン・ヘラルドのジェイソン・マストロドネイトが、そう報じている。たとえプレーできなくても、ペドロイアは9月のいずれかの時点で、チームに合流するつもりだという。

 ただ、キンズラーとペドロイアがチームメイトでいる時間は、今回も短い。来シーズン、2人は別々のチームにいるだろう。ペドロイアの契約は2021年まで残っているが、キンズラーはシーズン終了後にFAとなる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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