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史上22度目の「サヨナラ・ボーク」。ドジャースは3勝2敗、マリナーズは2勝0敗

宇根夏樹ベースボール・ライター
Aug 1, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月18日にセーフコ・フィールドで行われた試合は、サヨナラ・ボークで決着がついた。延長10回裏、1死満塁の場面で、ディラン・フローロ(ロサンゼルス・ドジャース)がボークを犯し、三塁走者のキャメロン・メイビン(シアトル・マリナーズ)がホームを踏んだ。

 サヨナラ・ボークは、史上22度目の椿事だ。ちなみに、英語では「WALK-OFF BALK(ウォークオフ・ボーク)」と語呂がよく、「BALK-OFF(ボークオフ)」とも表記される。

 移転前も含め、ドジャースがサヨナラ・ボークに関わるのは5度目。アトランタ・ブレーブスと並び、最多となった。両球団は、3勝2敗という点も共通する。2敗している球団は他にもあるが、3勝はドジャースとブレーブスだけだ。

 マリナーズは2度目。いずれも勝利を収めている。2勝0敗は、他にピッツバーグ・パイレーツのみ。マリナーズがサヨナラ・ボークで勝った両方の試合に出場した選手はいないが、1度目(2004年4月19日)はイチローや現打撃コーチのエドガー・マルティネスが出場していて、長谷川滋利も登板した。

 一方、ドジャースの4度目は3年前(2015年6月18日)のことで、今回と重なる出場選手も何人かいる。例えば、ヤズマニ・グランダルは今回のサヨナラ・ボークの時、マスクをかぶっていた。前回は9回裏に先頭打者として四球で出塁し、そこでキーケー・ヘルナンデスと交代。ヘルナンデスは四球と3-6-3の併殺打で三塁へ進み、サヨナラ・ボークでホームインした。

 なお、サヨナラ・ボークを2度犯した投手は、まだいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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