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ポストシーズンの前哨戦!? トレードで移籍した2人の投げ合いが早くも実現

宇根夏樹ベースボール・ライター
ネイサン・イオバルディ(ボストン・レッドソックス)Jul 29, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ネイサン・イオバルディは、7月25日にタンパベイ・レイズからボストン・レッドソックスへ移った。その翌日、J.A.ハップはトロント・ブルージェイズからニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。2人は7月29日の新天地デビューを、それぞれ白星で飾った。イオバルディは7イニングを無失点に封じ、ハップは6イニングを投げて1点しか与えなかった。

 次の登板は、どちらも8月4日が予定されている。イオバルディもハップも、フェンウェイ・パークのマウンドに上がる。ハップは手足口病にかかったものの、登板はスキップせずに済むようだ。2人は移籍前もア・リーグ東地区にいたが、投げ合ったことはなかった。キャリアを通しても、同じ試合の登板は皆無だ。

 年齢、キャリア、利き腕、投球スタイルは、ことごとく異なる。ただ、この夏のトレードで移籍し、シーズン終了後にFAとなる「レンタル」の先発投手という点は共通する。もしかすると、彼らはポストシーズンでも投げ合うかもしれない。

 ヤンキースの獲得候補には、イオバルディも挙がっていたようだ。同じく、レッドソックスはハップにも興味を示していたらしい。しかも、両球団はライバルとしての長い歴史を持つ。イオバルディが2015~16年にヤンキースの一員だったことも、そこに彩りを添える。この投げ合いに限らず、今後の2人のピッチングは比較されることになりそうだ。

追記:8月2日、ハップは手足口病により、7月30日まで遡って故障者リストに入った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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