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6試合続けてホームランを打ち、 最長記録まで2試合に迫る打者の前に、最大の壁が立ちはだかる!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ホゼ・キンターナ(シカゴ・カブス)Jul 4, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 オールスター・ブレイクを挟み、マット・カーペンター(セントルイス・カーディナルス)がホームランを打ち続けている。7月14日から21日にかけて、6試合連続。メジャーリーグ最長記録まで、あと2試合に迫っている。

 今シーズンの出足は鈍く、4月を終えた時点では2本塁打&OPS.579だったが、そこから調子を上げ、5月は5本塁打&OPS.961、6月は8本塁打&OPS1.040。7月はここまで、10本塁打&OPS.1.486を記録している。7月20日はメジャーリーグ最多タイの1試合5長打を記録し、21日はダブルヘッダーの両試合でホームランを打った(1試合5長打については「1試合に2つのメジャーリーグ記録。「1試合5長打」と「野手3人の登板」「1試合5長打のバリエーション。21通りの組み合わせのうち、3分の2はまだ記録なし」で書いた)。

 ただ、22日の試合は、これまでにない壁が立ちはだかる。通算12打数1安打(打率.083)のホゼ・キンターナ(シカゴ・カブス)だ。カーペンターがキンターナから打った安打は、昨年9月の二塁打1本だけ。今シーズンは5月と6月――不振の4月ではなく――に対戦し、それぞれ2打数0安打(1四球)と3打数0安打に抑えられている。

 カーペンターの前に6試合連続ホームランを記録した延べ30人のうち、80.0%に当たる24人は、そこからストリークを伸ばせなかった。カーペンターが22日もホームランを打てば、史上7人目となる。打つのは、キンターナでなくても構わない。ここ6試合のホームラン8本中3本は、リリーフ投手が相手だった。

筆者作成
筆者作成

 また、23日に対戦する予定のルイス・カスティーヨ(シンシナティ・レッズ)からは、ホームランを打っている。その試合は7月14日。カーペンターのストリークは、ここからスタートした。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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