大谷翔平の前にも、日本でチームメイトだった投手に牽制で刺された日本人メジャーリーガーはいたのか
4月11日の8回表、四球で出塁した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、クリス・マーティン(テキサス・レンジャーズ)の牽制球によって刺された。1度目はチャレンジで判定が覆ったものの、2度目はチャレンジもなく、大谷はダグアウトへ戻った。
大谷とマーティンは、前年まで北海道日本ハム・ファイターズでプレーしていた。大谷の前にも、日本プロ野球でチームメイトだった投手に牽制で刺された日本人メジャーリーガーはいたのだろうか。
日本時代のチームメイトが、メジャーリーグで打者と投手として対戦したことはある。松井秀喜に限っても、読売ジャイアンツでともにプレーした8人の投手、桑田真澄、岡島秀樹、上原浩治、高橋尚成、エルマー・デセンス、ホセ・パーラ、ダレル・メイ、ジョン・ワズディンと対戦し、ワズディンからはホームランを打った。
ただ、調べたところ、日本時代のチームメイトに牽制で刺された日本人メジャーリーガーは、大谷以外に見当たらなかった。日本人メジャーリーガーが日本でチームメイトだった外国人選手を牽制球でアウトにしたケースも、見つからなかった(もしかすると、日本の同じチームで同時期に外国人選手としてプレーした投手と走者ならあるかもしれないが、そこまでは調べていない)。
また、城島健司は2006~09年にシアトル・マリナーズで捕手を務め、牽制球で5人をアウトにしたが、そのなかに日本プロ野球の経験者はいない。これは、盗塁に関しても同じだ。城島は福岡ソフトバンク・ホークス時代のチームメイトだけでなく、後に阪神タイガースでチームメイトになる選手にも、盗塁を決められたことも阻んだこともなかった。ちなみに、城島はマリナーズ時代の4年間に、盗塁阻止率40.0%を記録した。
なお、大谷とマーティンは、打者と投手としては対戦していない。マーティンがマウンドに上がったのは、大谷が四球を選んだ直後だった。今シーズン、エンジェルスとレンジャーズはあと16試合を行う。