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「前オリックス」の平野佳寿が初白星を挙げた試合で「元ヤクルト」のルベロ監督は通算100勝に到達

宇根夏樹ベースボール・ライター
平野佳寿(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)Apr 8, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月8日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスが4対1でセントルイス・カーディナルスを下した。これは、日本プロ野球の経験者2人にとって、記念の白星となった。

 前年までオリックス・バファローズにいた平野佳寿は、メジャーリーグ初勝利を挙げた。2番手として7回裏のマウンドに上がった平野は、打者3人をアウトに。その時点では1対1の同点だったが、8回表に味方打線が3点を奪うと、残るイニングはアーチー・ブラッドリーブラッド・ボックスバーガーが得点を許さず、平野に白星が記録された。

 2000年にヤクルト・スワローズでプレーしたトーリ・ルベロ監督(ヤクルト時代の登録名はトレイ・ロブロ)は、通算100勝に到達した。171試合目の100勝は、ロン・ガーデンハイヤー監督(現デトロイト・タイガース)の173試合目を凌ぎ、現役監督では最速。ガーデンハイヤーは2002年から2014年までミネソタ・ツインズの監督を務め、昨シーズンはダイヤモンドバックスのベンチ・コーチとして、ルベロを支えた。

 ただ、この試合で平野を登板させたのは、(少なくとも表向きは)ルベロではなかった。2回表に先頭打者が見逃し三振に倒れた時、ルベロはダグアウトから出ていって、球審に退場を宣告された。

 なお、サンディエゴ・パドレスのアンディ・グリーン監督は、2007年に北海道日本ハム・ファイターズでプレーした。パドレスには、前年まで埼玉西武ライオンズにいた牧田和久がいる。グリーンは通算150勝まであと9勝。そこに到達するのが、牧田のメジャーリーグ初勝利と同じ試合になることも、あり得ない話ではない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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