Yahoo!ニュース

グランドスラムで600号本塁打に到達はプーホルスが初めて。過去8人中、ルースとソーサの2人はニアミス

宇根夏樹ベースボール・ライター
跳ね上がってプーホルスの600号を祝うのはベン・リビア Jun 3, 2017(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

6月3日、ロサンゼルス・エンジェルスのアルバート・プーホルスが、600本目のホームランを放った。これは史上9人目。グランドスラム(満塁本塁打)で到達したのは、プーホルスが初めてだ。過去8人の600号は、ソロが2人、2ランが5人、3ランが1人。ベーブ・ルースサミー・ソーサは、599本目がグランドスラムだった。

実は、700号や500号がグランドスラムの選手はいない。これまで、グランドスラムによる100本区切りのマイルストーン(金字塔)は、カルロス・デルガドの400号が最も上に位置していた。

プーホルスは200号も、グランドスラムで達成している。巡り合わせと言えばそれまでだが、400本塁打以上の55選手のなかで、区切りとなるマイルストーン(100号、200号、300号、400号、500号、600号、700号のいずれか)の2本がグランドスラムというのは、彼しかいない。

プーホルスの600号は、今シーズン9本目のアーチだ。エンジェルスはあと100試合以上を残しており、このペースなら、シーズン合計は24~25本となる。10年2億4000万ドルの契約が満了する2021年までプレーすれば、史上4人目の700号も見えてきそうだ。

200号と600号に続き、プーホルスは700号もグランドスラムで飾るだろうか。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事