仲間はパジャマ姿でノーヒッターを祝い、アリエタ自身も口髭柄のつなぎ。これもマッドン・マジック!?
8月30日にノーヒッターを達成したジェイク・アリエタ(シカゴ・カブス)は、試合後の記者会見に、風変わりな姿で臨んだ。
アリエタが着ていたのは、上下がつなぎになった灰色のワンジー。つまり、パジャマだ。そこには、両端が反り返ったマスターシュ(口髭)のロゴが、全面に散りばめられていた。
いつも試合後にこんな格好をしているわけではないし、快投に疲れ果てて一刻も早く寝たかったからでもない。パジャマの理由はジョー・マッドン監督にある。
マッドンはタンパベイ・レイズの監督だった当時、呪術師、DJ、マジシャン、白いオウム、ペンギン、大蛇、メレンゲ・バンドなどをクラブハウスに連れてきていた。今シーズンから指揮を執るカブスでも、6月末にマジシャンを招いている。
今回の「パジャマ・パーティ」も初の試みではなく、レイズでも催したことがあった。デビッド・プライス(現トロント・ブルージェイズ)はアーガイル柄、ベン・ゾブリスト(現カンザスシティ・ロイヤルズ)はレインボーのつなぎを着ていた。
それが今回はたまたま、ノーヒッターと同じ日になり、快挙に華と笑いを添える形となった。ノーヒッター後の会見にパジャマで臨んだのは、アリエタが史上初めてに違いない。
マッドンが着ていたのは、パイロットスーツ風のワンジーだ。ワンジーの選手は多く、ミゲル・モンテロのそれにはかわいらしい寿司キャラがあしらってあり、ヘクター・ロンドンとトミー・ラステラはスーパーマンのコスチューム風。バットマンも数人いた。
ジェイコブ・ターナーはミニオンズに扮した。スターリン・カストロは上がスーパーマリオ・ブラザーズのTシャツで、下がマリオ&ルイージ柄のパジャマ。ペドロ・ストロップも上がTシャツ、下がパジャマだが、キャラクターはマリオではなくミュータント・タートルズだった。
このパジャマ・パーティには、3日前にシアトル・マリナーズから移籍したばかりのフェルナンド・ロドニーも参加した。ただ、ESPNのジェシー・ロジャースによれば囚人服をイメージしているらしいが、時間がなかったせいだろうか、そのルックスがなければ、普通のピンストライプのパジャマのように見える。