愛子さまのティアラが予算に計上されず話題 "女性皇族の証"どうなる?

雅子さまと愛子さま(写真:ロイター/アフロ)

 2021年度予算に、天皇家の内親王である敬宮愛子さまのティアラの製作費が計上されていなかったことが話題となった。

 愛子さまは今年12月1日に20歳の誕生日を迎え、成年皇族として公務にもお出ましになる。その中には宮中で行われる行事や晩さん会などもあり、皇族としての威儀を正しくすることが求められる。その際、プロトコールに則ったドレスコードはもとより、女性皇族の証ともいえるティアラを身につけることが必須となるのだ。

■愛子さまのティアラには2つの方法が

 まず予算が計上されなかった今回の場合、愛子さまが晴れて成年皇族の一員となったときに、ティアラを身に着けることができるのか、皇室ジャーナリストの山下晋司さんに聞いた。

「いわゆるお手元金といわれる天皇家のプライベートなお金で新たに作られるか、すでにあるものをリメイクされるか、どちらかになるのではないでしょうか。ティアラは宮内庁長官官房用度課が国有物品として管理しているものと、天皇、皇族が私物としてお持ちになっているものがあります。リメイクされる場合はそれらのティアラが対象になります」

 記憶に新しいところでは、眞子さまや佳子さまのティアラは国費で作られたため、れっきとした国有物品である。したがってご結婚に際して皇籍を離れる場合、嫁ぎ先に持っていくことはできない。

 一方、ティアラには、国有物品ではないものもある。皇后陛下のティアラが、そのケースにあたる。

「皇后の第一ティアラ、第二ティアラの所有者は天皇であり、皇后に貸し出されているものです。皇后のティアラは国事行為や重要な儀式などで正装する際に着用するものですから、三種の神器と同じく『皇位とともに伝わるべき由緒ある物』として代々の天皇に受け継がれるものです」(山下さん)

 皇后の第一ティアラは、明治天皇の妃・昭憲皇太后がお使いになっていたもので、約130年もの間、受け継がれてきた。雅子さまも即位後朝見の儀などで着用されており、大粒のダイヤが中央に光輝く、いかにも皇后陛下にふさわしいティアラだ。

■高額なティアラだけに慎重な対応

 まさに女性皇族の美しき威厳を演出するためにも、欠くべからざる装飾品がティアラであると言えよう。しかし、今回の愛子さまのティアラに関しては、天皇陛下がコロナウイルス蔓延に苦しむ国民生活に思いを寄せ、高額なティアラの予算要求はすべきではないと判断されたようだ。

 とすれば、お誕生日以降、成年となられた愛子さまが身に着けられるティアラは、すでにあるものをリメイクする可能性が高い。あるいはサイズ調整だけで、リメイクせずにそのまま着けられることも考えられる。

 では女性皇族のどなたが使われていたものを用いるのであろうか?

■愛子さまに身に着けていただきたいティアラとは

 結婚して皇籍から離れた直近の女性皇族は、高円宮久子さまの三女・絢子さまがいる。絢子さまのティアラは稲穂をモチーフにしたデザインで、その費用は国費から支払われていることから、現在は宮内庁に保管されていると考えられる。

 また愛子さまと同じお立場から考えると、上皇ご夫妻の長女・黒田清子さんが使われていたエレガントなティアラも思い浮かぶ。

 山下さんはこんな見解を披露してくれた。

「愛子内親王殿下は両陛下の長女ですから、ティアラも前例などを踏まえて、それなりの格のものを用意されると思います」

 確かに天皇家の内親王というお立場を考慮すれば、由緒あるティアラが選ばれる可能性が高い。

 いろいろ異論もあるかもしれないが、筆者が思うにこれまでの慣習を打ち破って、雅子さまのお手もとにある皇后の第二ティアラを用いられるという考えはないのだろうか。いずれ時期を見て、愛子さまのために新しいものを作ることを前提に、一時的に雅子さまのお手元にあるティアラをお借りしてはいかがだろう。そうすれば、むしろ母と子の睦まじさを感じさせ、皇室の深い情愛すらも伝わってくる。

 もしも、そんな選択が公になれば、昨今、メディアでかまびすしく報じられる皇室の、ほのぼのとしたエピソードとして国民の心を和らげてくれ、雅子さまと愛子さまへの親しみも増すのではないかと考える。

 もちろん、雅子さまのティアラは皇后に与えられた特別なものであることは、重々承知の上でだが、筆者は雅子さまのティアラを着けた愛子さまの笑顔を見てみたい気がするのだ。