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35歳。漫画業界は男女の出会いがないので有名。私の恋愛遍歴は空っぽです~おみおじリポート(137)~

大宮冬洋フリーライター
朝5時起床で働いているという真面目な女性漫画家が婚活を始めました。(本人提供)

適切な心構えと行動を実践できれば、誰でも何歳でも幸せな結婚ができる

※2022年11月5日追記:稲川さんはオネット内で出会った男性と真剣交際に入りました。当然ながら新たなお見合い申し込みは受け付けていません。彼女の成婚退会を一緒に祈っていただければ幸いです。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 仕事では様々な経験を積んでいても、異性との交際経験が少ない人は意外と多いですよね。でも、適切な心構えと行動を実践できれば、誰でも何歳でも幸せな結婚ができると僕は確信しています。その「実践」が難しいんですけどね……。

 愛知県に暮らしながら漫画家をしている稲川順子さん(仮名、35歳)は、「20代のときに病気をしたこともあって恋愛遍歴は空っぽ」だと告白します。現在は元気に働いていますが、人生のパートナーを今のところ見つけられないのが課題なようです。

「漫画業界は出会いがないので有名です。結婚する漫画家のほとんどは同じ漫画家か編集者と結ばれています。私も好きな同業者がいましたが、残念ながら振り向いてはもらえませんでした」

稲川さんの仕事道具。「これとパソコンをつなげて、デジタルで漫画を作っています」(本人提供)
稲川さんの仕事道具。「これとパソコンをつなげて、デジタルで漫画を作っています」(本人提供)

「結婚したい独身者」が多い場を自分なりに見つけて飛び込むことの必要性

 稲川さんに実践してほしい心構えがあります。30代以降は「出会い」は向こうからやって来ることはまずない、ということ。自分の恋愛状況を業界のせいにしてはいけません。どんな業界でも、この年齢になれば多くが既婚者になるからです。残っている数少ない独身の異性は結婚する気がなかったり、生理的に無理な人だったり。

 つまり、「すぐにでも結婚したい独身者」が多い場所を自分なりに見つけて、積極的に相手を探さなければならないのです。オネットもそんな場の1つですし、稲川さんは趣味で釣りをやっているので、釣り仲間などにも婚活をしている旨を伝えたほうがよいかと思います。釣具店の店員さんなどに良き独身男性がいるかもしれません。

 漫画の取材のために「突撃」するのが得意だという稲川さん。人見知りもしないそうです。ならば、その突撃力を婚活にも使いましょう!

釣りにハマりつつある稲川さん。「まだファミリー釣り竿で、サビキ釣りしかしていません。いずれ遠投もしてみたいです!」(本人提供)
釣りにハマりつつある稲川さん。「まだファミリー釣り竿で、サビキ釣りしかしていません。いずれ遠投もしてみたいです!」(本人提供)

結婚相手に一番求める条件は、仕事に熱中しがちな私を認めてくれること

 稲川さんは家族仲がとても良くて、オネットのことも母親から教えてもらったとのこと。ただし、「早く結婚しなさい」とか「子どもを作りなさい」などと言われたりはしてないようです。

「関東で結婚生活をしている兄のところには姪っ子がいます。とても可愛いけれど、私自身は子どもは望んでいません」

 親しき仲にも個性の尊重あり、といった感じの家族ですね。両親のような夫婦像が参考にならないのであれば、自分なりの結婚生活を具体的にイメージしなければなりません。「結婚相手に一番求める条件は、仕事に熱中しがちな私を認めてくれることです。愛知県に住み続けることにはこだわりがありませんが、仕事はお互いに続けて経済的には自立していたいと思います。同居もマストではありません。もちろん、財布は別々で構いません」

 うーん、なるほど。現代の男性は共働きによって経済的に余裕がある暮らしをすることを望む人が多いので、稲川さんが仕事を続けることはほとんど問題にならないでしょう。ただし、結婚とは家族になってこれからの人生を共にすることです。お互いに譲り合い、一緒にいる時間を慈しむ姿勢は欠かせません。

里山散策が好きな稲川さんが望遠レンズで撮影したハイタカ。「猛禽類ですが、トビほど知られてはいません」(本人提供)
里山散策が好きな稲川さんが望遠レンズで撮影したハイタカ。「猛禽類ですが、トビほど知られてはいません」(本人提供)

エッジがきいているのでそのままで挑んでも「面白そう」と思ってくれる男性が現れるかも

「稲川さんはエッジがきいていますね。まずはそのままで挑んでみましょう。『面白そう!』と思ってお見合いを申し込んでくれる男性がピンポイントで現れるかもしれません」

 稲川さんの行く末が心配で仕方ない僕とは対照的にマチコ先生は珍しく放任主義。「一般受け」を目指すべきではないと判断したようです。

 他にも安心要素があります。大人同士が共同生活をするためには最低限の自己管理能力が必要ですが、稲川さんは会社員以上に規則正しく健康的な生活をしていることです。

「漫画家は生活習慣が乱れていると思われがちですが、私は21時過ぎには眠くなり朝は5時起床で働いています。仕事が早いのが取り柄だと思っているので、〆切に追われて徹夜したことは一度もありません」

 結婚の条件が「仕事を続けさせてほしい。私が夫を養えるわけではないけれど」と何度も語る稲川さん。婚活に臨む心構えができていないのかもと思っていましたが、相手に求めるものが極めて少ないとも言えます。彼女のことを面白がり、好きになってくれる男性がいれば、すぐにでも楽しい結婚生活に突入できる気がしてきました。

「おしゃれカフェやショッピングモールも好きですが、山や海で遊ぶのも好きです。道の駅で旨いものを探したりするのもいいですね。のどかな風景で撮影してみました」(本人提供)
「おしゃれカフェやショッピングモールも好きですが、山や海で遊ぶのも好きです。道の駅で旨いものを探したりするのもいいですね。のどかな風景で撮影してみました」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。稲川さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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