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37歳。シングルファーザー歓迎。子どもといるのは彼に過失がない証明だから~おみおじリポート(92)~

大宮冬洋フリーライター
神奈川県で一人暮らし。「歌手のYUIに似ているとたまに言われます」。(本人提供)

「優しそう、しっかりしていそう、頭が良さそう」評価は否定したくなる問題

※2022年2月25日追記。関岡さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。オネットで出会った男性との真剣交際が続いています。彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 優しそう、しっかりしていそう、頭が良さそう――。褒められているようでいて実際に耳にすると否定したくなる評価ですよね。自分への期待値が高すぎる、素をさらけ出したときに幻滅される恐れが高まると感じるからでしょう。

 でも、褒めているほうはそこまで深刻には考えていません。特に婚活の場では、性格破綻者や生活能力が決定的に欠けている人を避けたい意識が働くので、常識があって身の回りのことができてちゃんと働いている人は「優しそう、しっかりしていそう、頭が良さそう」と評価されます。それを自分で否定する必要はありません。

コミュニケーションが不器用な私。言葉が重かったりきつくなったりしがちです

 大学院を卒業してから東京にある医薬関連の企業で正社員として働いている関岡雅美さん(仮名、37歳)は上記の典型例です。オネットに入るにあたってこんな気持ちを打ち明けてくれました。

「私はコミュニケーションが不器用です。相手に要望を伝えるときに重かったりきつくなったりしがちなので……。『優しそう、頭が良さそう』と思われるのはプレッシャーです。姉たちに可愛がられて育った私は末っ子気質だし、抜けているところもいっぱいあり、仕事でも私よりできる人はたくさんいます。そんな私を見守ってくれるような相手との出会いを目標にしてオネットに参加させてもらいました」

 確かにZoomで面談したときの関岡さんの第一印象は、「言葉が少ないし表情も乏しい」でした。でも、ちょっといじり気味にインタビューをしていると、関岡さんは少しずつ嬉しそうな表情になります。なるほど末っ子っぽい雰囲気です。

「姉は2人いて、弟も1人います。みんな結婚して家庭を築いていて、独身で一人暮らしをしているのは私だけです。私自身は結婚願望が強くなく、友だちが相談所に入会したので数年前に婚活を始めました。その友だちも2年前に結婚し、ようやく結婚に対する私の心も育ってきたように感じています」

自炊を楽しんでいる関岡さん。「左上から時計回りに、ラタトゥイユのホットサンド、桃、不格好な目玉焼き、パプリカピクルス、イカのアンチョビ炒め。そう、余り物です」(本人提供)
自炊を楽しんでいる関岡さん。「左上から時計回りに、ラタトゥイユのホットサンド、桃、不格好な目玉焼き、パプリカピクルス、イカのアンチョビ炒め。そう、余り物です」(本人提供)

結婚の条件ではなく相手の人柄を見たい。住む場所や相手の年齢にはこだわりません

 結婚に対する関岡さんの「心」とは条件面ではありません。年収500万円ぐらいでタバコを吸わない男性、ぐらいです。医薬関連企業の専門職としてキャリアを重ねながら一人できちんと暮らしている女性としては控えめな要望だと思います。

 関岡さんが求めるのは相手の人柄です。それがキレイごとではない証拠に、シングルファーザーならば子どもを引き取っている人のほうが魅力的、とのこと。なぜ?

「その男性に過失がなかった証明でもあるからです。前の奥さん側に親権がある場合はケースごとに考えます。お子さんがいるとその子と私の相性も考慮しなければいけないのでハードルは増えます。でも、一番大事なのは相手の男性との相性だと思うので、条件ではなく人柄を見たいと思っているところです。仕事は続けたいけれど住む場所にはこだわりませんし、相手の年齢も私の前後10歳ぐらいであれば問題ありません」

 関岡さんには「優しい」とか「しっかりしている」という言葉ではなく、「合理的」という形容詞のほうが合いそうです。「同じ空間で別々のことをしているけれど、どちらかが何かつぶやいたら反応する」といった結婚生活が理想とのこと。条件面で相手を選ぶよりもむしろハードルは高いかもしれません。マチコ先生のアドバイスを聞いてみましょう。

こちらは会社に持参しているお弁当。青い刺し子のふきんも関岡さんの自作です。(本人提供)
こちらは会社に持参しているお弁当。青い刺し子のふきんも関岡さんの自作です。(本人提供)

少しだけ自分の行動を変えてでも結婚する覚悟はありますか?

「私も37歳のときに知人の紹介で今の主人と出会いました。女性は婚活が厳しくなる年齢なので、条件を絞らないことには賛成です。どこに縁があるのかはわからないので、オネットを含めていろんなところにアンテナを立てて、自分の心に響く人を探しましょう」

 優しく語りかけるマチコ先生。自分自身も理系でロジカルな傾向があるので、関岡さんには共感しているようです。だからこそ、ちょっと厳しい指導も行います。

「コミュニケーションが苦手とのことですが、特にオンラインでのお見合いの場合はリアクションはとても重要です。あいづちを打つときなど、普段の1.5倍ぐらいを意識してください。関岡さんは少しだけ自分の行動を変えてでも結婚する覚悟はありますか? それとも『いい人がいれば結婚したい』程度の気持ちですか?」

 マチコ先生の鋭い質問に関岡さんの表情が引き締まりました。そして、明確に答えが返ってきました。

「今決められないと一生決まらないと思っています。がんばります!」

こちらがプロに撮ってもらった写真。関岡さんの本気を感じます。(本人提供)
こちらがプロに撮ってもらった写真。関岡さんの本気を感じます。(本人提供)

お互いに多くの異性を比べて選び合うのが婚活。「頭が良い」は女性でも売りになります

 最後に、優秀なしっかり者だと思われがちな問題について。マチコ先生は「2段階での自己開示」を伝授しました。

「お互いに多くの異性を比べて選び合うのが婚活です。何か特徴がある必要があります。大学院を出て専門的に働いているのは関岡さんの特徴です。頭が良くてちゃんと生活できているのは売りになると思ってください。お付き合いの過程で、抜けている部分も少しずつ出しちゃって構いません。しっかりしているのに可愛いところもあるなんて最強ですよ。そのギャップに男性はやられて『この人を離したくない』と思うはずです」

 私のことをそんな風に思ってくれる人がいるのでしょうか、と不安げな関岡さん。マチコ先生は「そう思ってくれる人が結婚相手なのです」と断言。関岡さんの顔がパッと明るくなりました。理解したり納得したりすると子どものような素直な表情になるんですね。この人は確かに可愛いな、と僕も思いました。

週の半分はテレワークの関岡さん。運動不足解消も兼ねてボルダリングで体を動かしています。(本人提供)
週の半分はテレワークの関岡さん。運動不足解消も兼ねてボルダリングで体を動かしています。(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。関岡さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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