「拾ってくれた会社」でボロボロになったり成長したり。就職氷河期世代の20年後

※2021年10月7日追記。服部さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。残念ながらオネットでは良き縁をご紹介できることはできませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 現在の40代はほぼ丸ごと就職氷河期世代に該当します。僕が大学を卒業した2000年もその只中でした。メガバンクを中心に新卒採用枠が狭くなり、就職浪人をしたり大学院に行ったり非正規労働に就いたりする人も少なくなかった記憶があります。僕も自分とはまったく体質が合わない製造小売企業にしか拾ってもらえず、1年後には体調を崩しかけて逃げ出すように退社。無職になりました。

 頑張り続けた人もいます。料理講師の服部洋子さん(仮名、44歳)は、新卒で入社した広告代理店での営業職を「大変だけど楽しかった」と爽やかに振り返ります。

「お客様の無理な要望を、どう変えたら満足いただける形で実現可能なのかを考えてご提案するのが主な仕事です。いろんな人も巻き込まなければなりません。毎月ノルマのある営業の仕事はきつかったけれど私には性が合っていたと思います。39歳で独立するまでの16年間は同じ会社でお世話になりました」

野菜をたくさん使った料理が専門の服部さん。人参サラダと大蒜・海老・さやいんげんのアヒージョです。(本人提供)
野菜をたくさん使った料理が専門の服部さん。人参サラダと大蒜・海老・さやいんげんのアヒージョです。(本人提供)

29歳で倒れ、39歳で独立開業。5年が経ち、ようやく「次のステップ」に踏み込めます

 でも、人間は無理をし続けることはできません。服部さんは29歳のときに倒れてしまいました。生活習慣の乱れや過労が原因です。

「それまではコンビニ弁当や栄養ゼリーで食事を済ませることが多かったのですが、反省して食生活を変えました」

 食生活の改善で明らかに体調が良くなったのが、料理を教えることを仕事にしようと思ったきっかけだったそうです。会社員をしながら週末に農業系の大学に通い、会社を辞めた後は農家をしている祖父の家に住み込んで2年半ほど働きました。入念な開業準備ですね。仕事面でも生活面でも楽観的にはなれないのも僕たちの世代の特徴かもしれません。

「自分の職業をきちんと決めてからでないと次のステップに踏み込めませんでした。今までは仕事優先でしたが、45歳までにはパートナーのいる人生か否かの選択を明確にして身の振り方を決めようと思います」

 独立から5年が経ち、服部さんはようやく「今後の生活」に目を向けられるようになったのです。気持ちに余裕ができると魅力が増すし視野も広がりますよね。こういうタイミングでいい出会いがある気がします。

農家をしている友人の畑にて。「千葉や神奈川の畑にときどき手伝いに行っています」(本人提供)
農家をしている友人の畑にて。「千葉や神奈川の畑にときどき手伝いに行っています」(本人提供)

「マイワールド」がある50代やシングルファーザーと会いたい。全国どこでも住めます

 野菜や料理という自分軸があり、営業と接客の能力も高い服部さん。代理店の営業職時代はカラオケとボウリングで楽しく接待し、「おじさま」たちからモテていたと笑います。

「カラオケはスナックで歌うほうが好きです。こんな私には昭和な男性がぴったりでしょう。年上、大歓迎です。農業研修時代は甥っ子たちの子守りもしていたので子どもの相手も得意。保育士資格もあります」

 シングルファーザーとのお見合いも楽しみだという服部さん。相手に求めるものは「決めつけで話さず、お互いのことを尊重できる男性」のみ。マチコ先生はオネット会員の男性と合いそうだと太鼓判を押しました。

「オネットには、趣味などでこだわりのある男性が多いからです。50代まで対象を広げているのもいいですね」

 服部さんにはさらに柔軟性があります。料理教室はオンラインに完全移行したため、住む場所は問わないとのこと。今は東京の実家にいますが、結婚したら全国どこにでも引っ越せるそうです。

「条件面ではなく、どんな男性と一緒にいれば自分らしくいられるのかを考えながら婚活をしていきましょう。例えば、服部さんはとてもお話上手ですが、相手の男性とも常におしゃべりをしていたいほうですか?」

 女性に比べると男性は口下手なタイプが多いので、これはけっこう重要なポイントかもしれません。服部さんは「間が空くのが怖くてしゃべってしまう傾向がある」と明かしつつ、相手には自分ほどのトーク能力は求めないようです。

「最初の頃はいろいろ知りたくてどんどん質問しちゃうと思います。何か1つ、マイワールドがある人だといいですね」

 マイワールドのある50代独身男性が、服部さんからいろいろ聞いてもらって嬉しそうに答えている姿が想像できます。服部さん、45歳からは「パートナーのいる人生」に突入しましょう!

昭和歌謡とお酒が大好きな服部さん。「よかったらデュエットしましょう!」(本人提供)
昭和歌謡とお酒が大好きな服部さん。「よかったらデュエットしましょう!」(本人提供)

※文中のオネット会員は仮名です。服部さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方はこちらをご覧ください。