「前向きなオタク」好きの美人とガチムチ金融マンが本気の婚活を始めました~おみおじ月報(29)~

身近な独身者の婚活を世話する活動(おみおじ)を再開します。イラスト:つぼいひろき

※2020年10月15日追記。小林さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。残念ながらオネットでは良縁を提供できませんでしたが、この経験を今後に生かしていただければと思っています。

※2020年10月15日追記。奥村さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。奥村さんはこの記事を読んでお見合いを申し込んでくれた女性とのやりとりが続いています。良き縁になることを祈りつつ、見送りたいと思っています。

お見合いおじさん再結成! 身近にいる大切な人の婚活を6か月間だけお世話してみる

 自分の身近にいる大切な人たちが独身で結婚願望があるのなら、他人や婚活アプリ任せにせず自分がお世話してあげたい――。お見合いおじさん活動(通称:おみおじ)を僕は5年ほど続け、昨年5月で一度は終了しました。なぜ挫折したのかは当時の記事をご覧ください。

 その後、嬉しいことに様々な人からおみおじ復活を望む声を聞くことができました。「自分も既婚者で、おみおじの真似をして会社の同僚などのお世話をしたけれどなかなかうまくいきません。大宮さんたちの苦労がわかりました」という優しいものから「自分もオネット(大宮ネットワーク)に入りたかった。再開したらぜひ声をかけてほしい」という切実なものまで。

 求められると調子に乗っちゃう僕。1年ほど活動を休ませてもらって元気になったので今日から復活します(シリーズ名を「お見合いおじさん活動月報」から「おみおじ月報」に改題)。一緒におみおじをやってくれるメンバーは変わりません。まっちんぐマチコ先生こと婚活講師のマチコ先生と、ツヴォイことイラストレーターのつぼいひろきさんです。

 復活するからには昨年までの反省を生かさなければなりません。お互いによく知らない人を誘ってしまって気が合わなかったり、そもそも結婚する気があまりない人に声をかけてしまったり。会員募集の段階から反省点は膨大にあります。ここで反省していると文章量が1万字ぐらいになりそうなので、改善点だけを箇条書きで発表させてください。

大宮の読者に限って募集して、マチコと大宮で個別に面談をし、すぐにでも結婚する気がある人にだけ「オネット会員」になってもらう。

●大宮は会員のプロフィールとレポート記事作成、マチコはアドバイスとお見合いセッティング、つぼいはイラスト作成という役割分担を明確にする。マッチング(誰と誰がお見合いするか)も基本的にはマチコが主導する。

●オネット会員は半年間だけ在籍できる。その期間で結婚相手を見つけられなくても6カ月後には退会してもらう。

 最大の改善は、期間限定でお世話することだと思います。僕は器が小さいので、何人も紹介しているのに「ときめかない」などの薄い理由で断られ続けたりすると頭に来てしまうのです。経験上、だいたい8カ月目で怒りの沸点に達することがわかっています。半年間ならば僕もオネット会員も気持ち良く集中して婚活に取り組めるのではないでしょうか。 

結婚できないことを他人のせいにして何も学んでいない。それでは結婚できません

 いつも優しいマチコ先生も今度は顔つきが違います。結婚という成果を出すために「キャラ変」する覚悟があるそうです。

「婚活は大変なのでみんな傷ついているだろうと思って今までは優しくしていました。でも、交際終了といった『石』が胸に当たってもたいしてショックを受けていない人が多いのが現状です。他人のせいにしたりして何も学んでいない。それでは結婚できません。今回は厳しい現実をもう少しダイレクトに伝えて、オネット会員にショックを与えたいと思います!」

 僕は35歳以上で結婚を果たした晩婚さんを訪ね歩く連載(こちらです。ご参考まで)も続けています。晩婚さんの多くに共通するのは、親が病気で倒れるなどのショックをきっかけに本気で婚活を始めたこと。「大好きな人とでなければ結婚したくない」などと言う人は皆無に等しく、生活のパートナーとしての結婚相手を冷静に見定めて、お互いに歩み寄っています。

 マチコ先生はそのきっかけとなるショックを担おうとしています。わざと辛口コメントをするのではありません。婚活の現実は辛いものなので、それに即したアドバイスをするという意味です。

 一方で、2児のパパであるつぼいさんは相変わらずフワッとしています。

「結婚はしてもしなくてもどっちでもいい、と正直思っています。でも、せっかく婚活をするならば一生懸命にやったほうがいいですよね。それで結婚できなくてもいいんです。僕自身は結婚して良かったと思いますよ。家族がいることは働く原動力にもなります。でも、子どもと遊びすぎてまったく仕事ができなかったり……。あれ? 僕は何を言いたかったのでしょうか!?」

 こんなつぼいさんですが、「絵はマイルドにして記事を柔らかく包みつつ、伝えるべきことはちゃんと伝えたい」との意気込みを語ってくれました。ご期待ください。

現実的で魅力的な38歳。「前向きなオタク男性が好きなんです」

 このように再開した我がオネット。さっそく男女それぞれ2名が加入してくれました。神奈川県にお住まいの小林早苗さん(38歳)と千葉県に持ち家がある奥村克也さん(45歳)です。

 まずは早苗さんから。可愛げのある美人です。神奈川県内のマンションで一人暮らしをしている早苗さんは、都心のコンサルティング会社まで毎日通勤をしています。フレックスタイム制なので出社時間は10時。朝の時間で掃除や料理を済ませるそうです。

「料理は上手ではありませんが、節約にもなるので自炊することが多いです。魚を焼いたりしておいて、夜は帰宅して温めるだけで食べられるようにしています」

 お金の計算が得意で好きなので、財布を任せてもらえるならばきっちり管理できると早苗さんは胸を張ります。以前は金融機関で働いていたこともあるそうです。頼もしいですね!

 結婚したら、できれば子どもが欲しい早苗さん。ただし、専業主婦になるつもりはありません。仕事は続けて、老後も含めて自分の生活費は自分で出したいという希望があります。ちなみに年収は770万円です。どんな男性との結婚生活を思い描いているのでしょうか?

「テレビ番組の『アウト×デラックス』に出てくるような人たちです。前向きなオタクが好きなんです。私も熱帯魚には詳しいですよ。図鑑に載っている熱帯魚はだいたい知っています。今まで付き合ってきた男性が金融やコンサル業界の人だったので、収入は私と同じぐらいがいいですね。私より低いと、ご馳走してもらうときに『こんな高級レストランを使って収支のバランスは大丈夫?』と心配になってしまうからです」

 途中までは「面白い! 早苗さんはすごく現実的で魅力的。こんな女性はあまりいない」と絶賛していたマチコ先生の表情が急に険しくなりました。年収770万円の女性が「自分と同じぐらい」の収入を男性に求めることは、出会いの幅を無駄に狭めてしまうからです。

「ちゃんと働いていれば収入は問わなくてもいいのではないですか? 男性のやる気や面白みに注目してください」

 マチコ先生の真剣なアドバイスは早苗さんに届いたようです。お金の計算が好き過ぎる早苗さんは収支バランスが心配なだけで、「外食が趣味でそこにはお金をかけるけれど他は節約する」という男性ならば高級レストランを利用しても問題ないとのこと。

「ぼんやり働いていて安月給な人は嫌ですけど、自分が好きな仕事しているなら私より収入が低くても大丈夫です」

 これで幅が広がりました! 僕の頭にはさっそく1人の男性が浮かんでいます。マチコ先生と相談してお見合いをセッティングしますよ!

ガチムチ系の45歳。年収1150万円。「アリとキリギリスで言えば、私はアリです」

 もう1人の新会員、克也さんは177センチ95キロの「ガチムチ」系の男性です。一見いかついのですが、笑うと赤ちゃんみたいな顔になって愛嬌があります。一人暮らしの分譲マンションにはトレーニング専用の部屋があり、100キロのベンチプレスで筋トレをしているそうです。

 高校時代から野球に打ち込み、現在も月2回程度は草野球に親しんでいる克也さん。努力を惜しまない性格で、若い頃に苦労して取得した資格を生かし、現在は外資系金融機関の不動産部門で活躍しています。年収は1150万円です。

「アリとキリギリスの寓話で言えば、私はアリです。だから、キリギリスな人にはこじれた感情があります。努力もせず、何かを突き詰めて壁を乗り越えた経験がない人は苦手です。前の妻がそういうタイプでした。世の中にはキレイな女性はたくさんいますが、壁を乗り越えてキラリと光るような何かを持っている人はあまりいませんね」

 克也さんは2年前に離婚を経験しました。5歳になる娘は前妻が育てていて、克也さんは養育費を払い続けています。娘とは月1で面会して楽しく遊んでいますが、「気持ちの区切りをつけたので未練はない」と言い切る克也さん。再婚しても子どもは望まないそうです。

「だから、あまり若い人とのお見合いは望みません。この年齢からの子育ては現実的ではないからです。自分の前後5歳ぐらいの女性がいいかな、と思っています」

 離婚しても懲りない男性が多い中、克也さんは「懲りすぎている」のかもしれません。厳しめキャラでいくはずのマチコ先生は興奮気味に激励し始めました。

「克也さんは男っぽい雰囲気ですね。婚活の場ではそういう男性は少ないので貴重です。紹介したい女性が次々に思い浮かびます!」

 マチコさん、ちょっと落ち着きましょう。同性かつ同じくバツイチの僕としては克也さんに言っておきたいことがあります。対等な人間として女性と向き合うことの重要性です。

 恋愛と結婚の最大の違いは、相手が人生のパートナーになり得るか否かだと僕は思います。お互いの願望や妄想をぶつけ合える恋愛と違い、結婚は生活そのものです。

 感謝と尊敬を前提として、話し合いと歩み寄りを重ねなければ、他人同士が家族になることはできません。当たり前のことですが、女性も自分と同じ人間なんです。そのことが腹の底からわかっていないと、良き結婚生活は送りにくくなります。

 男っぽい克也さんは女性とのコミュニケーションの機会が足りないように僕は感じました。マチコ先生は格好の練習台です。この半年間で彼女といろいろやりとりして、反省点は改善し、お見合いに生かしてください。

※文中のオネット会員は仮名です。会員の詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方はこちらをご覧ください。

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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