大学生と高校生の子どもがいます。恋愛はともかく再婚は考えられません(「スナック大宮」問答集36)

7年間でのべ2200人と飲み交わしてきたスナック大宮のこぼれニュースコラムです(写真:アフロ)

スナック大宮」と称する読者交流飲み会を東京、愛知、京都のいずれかで毎月開催している。2011年の初秋から始めて、すでに110回を超えた。お客さん(読者)の主要層は30代40代の独身男女。毎回20人前後を迎えて一緒に楽しく飲んでいる。本連載「中年の星屑たち」を読んでくれている人も多く、賛否の意見を直接聞けておしゃべりできるのが嬉しい。

 初対面の緊張がほぐれて酔いが回ると、仕事や人間関係について突っ込んだ話になることが多い。現代の日本社会を生きている社会人の肌からにじみ出たような生々しい質問もある。口下手な筆者は飲みの席で即答することはできない。この場でゆっくり考えて回答したい。

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「大学生の娘と高校生の息子がいるシングルマザーです。前夫とは5年半の別居生活後、離婚して5年が経ちました。子どもたちからは『恋愛はいいけど再婚はやめてね』と言われています。新しいお父さんはいらないというよりも、『あなたは結婚生活に向いてないから』という理由です(笑)」(40代後半の独身女性)

母親に対して「あなたは結婚生活に向いていない」と子どもが言う資格はありません

 スナック大宮の主催者である筆者自身が40代に突入した頃から、男女ともに40代の参加者が増えたと感じている。それぞれ人生経験を重ねているので、「未婚ではなくバツイチ」「離婚ではなく死別」などと細かく自己紹介してくれる人も多い。成人した子どもがいるシングルマザーも少なくなく、子どもが巣立った後の新しい人生について模索していたりする。

 新たなパートナーが見つかった場合、家族にも認めてほしい、できれば歓迎してほしいと願うのは当然だ。自分の大切な人同士が嫌悪感を抱き合っていることほどストレスなことは少ない。冒頭のセリフを聞かせてくれた女性も同じように感じているからこそ、子どもとざっくばらんな意見交換をしているのだと思う。

 ただし、結婚するかどうかは子どもと決めることではなく、パートナーと話し合うべきことだ。彼が「一緒に住みたい。堂々と振る舞いたいので結婚もしたい」と願ったらどうするのか。「子どもに反対されている」とは言いづらいだろう。まだ人生が半分も残っている母親に対して「あなたは結婚生活に向いていない」などと、子どもが生意気を言う資格はないと筆者は思う。君たちは今まで育ててくれた母親に感謝しつつ、できるだけ早く自立して自分の家族を作ることを考えればいいのだ。

 DVやギャンブル癖がない限り、結婚に向いていない人などはいないと筆者は感じている。チェックするべきは、自分とパートナーの相性が共同生活に向いているか否かだ。一緒にいて居心地の良さを覚えるのであれば、関係性をより強固にするために結婚という選択肢を取ってもいい。夫婦という単位になるからこそ開かれる世界もたくさんあるのだから。

 母親が安心して楽しそうに暮らしていれば、子どもたちもやがて納得してくれることだろう。パートナーは血がつながっていない「他人」である。だからこそ、誰よりも慎重にコミュニケーションを取り、誰よりも大事にしなければならないと思う。

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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