婚活をしていると婚活の話で終始してしまいがちです(「スナック大宮」問答集29)

7年間でのべ2000人と飲み交わしてきたスナック大宮のこぼれニュースコラムです(ペイレスイメージズ/アフロ)

スナック大宮」と称する読者交流飲み会を東京・西荻窪、愛知・蒲郡、大阪・天満のいずれかで毎月開催している。2011年の初秋から始めて、すでに100回を超えた。お客さん(読者)の主要層は30代40代の独身男女。毎回20人前後を迎えて一緒に楽しく飲んでいる。本連載「中年の星屑たち」を読んでくれている人も多く、賛否の意見を直接に聞けておしゃべりできるのが嬉しい。

 初対面の緊張がほぐれて酔いが回ると、仕事や人間関係について突っ込んだ話になることが多い。現代の日本社会を生きている社会人の肌からにじみ出たような生々しい質問もある。口下手な筆者は飲みの席で即答することはできない。この場でゆっくり考えて回答したい。

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「婚活しているからといって婚活の話ばかりではなくて、引き出しはいっぱい持っておきたいと思っています。でも、時間と気持ちの余裕がありません。難しいです」(30代半ばの独身女性)

DVの危険がなさそうな相手であればとりあえず結婚してみましょう

 大学受験、就職活動、婚活。いずれも「終わらせるまでは他のことを考えにくい」で共通している。冒頭の質問をしてくれた女性は、音楽などの趣味がたくさんあり、本来は「引き出し」の数には困らないはずだ。各趣味での仲間もいることだろう。しかし、婚活をしている間は婚活が常に頭から離れず、初対面の男性と会ったときは彼が未婚か既婚かを確認しなければ落ち着かない気持ちになってしまう。趣味の話は二の次なのだ。

 多少乱暴な提案をさせてほしい。「DVの危険がなさそうな相手であればとりあえず結婚してみる」というものだ。長く婚活をしている人は、そもそも恋愛体質でないことが多い。惚れやすい場合でも、結婚には向かない相手をわざわざ選んだりする。アンテナが壊れているのだ。そういう人は結婚相談所のカウンセラーなどに人選は任せて、「私でいいと言ってくれる人ならば結婚します」という姿勢になったほうが人生の幅が広がると思う。

 恋愛からの結婚でなくても、ほどよい距離感の夫婦になっている人たちは少なくない。支え合う共同生活の中で情愛が深まっていく夫婦もいる。かつて家同士のお見合い結婚が主流だった時代はこのような夫婦が多数派だった。我々日本人が辿りやすい道なのだ。

一度結婚すれば、成功しても失敗しても自分自身が「すっきり」する

 昔と違って離婚はしやすくなった。もし失敗したら独身に戻ればいい。結婚を祝福してくれた人たちには不義理をしてしまうことになるが、自分自身は意外とすっきりする。「大事なのは結婚するかしないかではなく、自分が幸せに暮らすこと」だとわかり、次はもっと適切なパートナーを見つけられたりする。心身が健康になって生活が安定すれば、悲しい思いをさせた周囲には少しずつ埋め合わせをしていける。

 ただし、DVの被害は避けたい。一般的な予防策としては、相手の親子関係や親の夫婦関係をチェックすることだ。筆者は多くの晩婚夫婦を取材していて(連載はこちら)、「ロールモデルである両親の関係性は子どもの夫婦関係にも強く影響する」ことは否めないと感じている。

 特に、相手男性の父親が母親に暴力的なのに離婚しておらず、親子関係も維持している場合は注意したい。相手がどんなに父親を嫌っていたとしても、いずれはそれが連鎖する危険性が高いと思う。

 DVの危険がなさそうな相手であればとりあえず結婚してみる。今年はこの目標でいかがだろうか。

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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