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金融教育の日(9月9日)、「第2回子どもマネー川柳」入賞作発表!

豊田眞弓永続家計アドバイザー/FP/大学非常勤講師
(写真:イメージマート)

9月9日(土)は金融教育の日。子どもマネー総合研究会「第2回子どもマネー川柳」の入賞作が発表されました。

「第2回子どもマネー川柳」1,200句の応募

任意団体子どもマネー総合研究会では、9月9日を「金融教育の日」とし、啓発活動の一環として、2022年より、「子どもマネー川柳」の募集・入賞作の発表を行っています。今年も、選考委員会(委員長:奥村彰太郎氏)を経て、9月9日(土)に入賞作品が発表されました。賛助会員企業3社でも独自の賞を設けています。

2023年は、会のコンセプトである「子供に使うお金(教育資金)と子供が使うお金(金融教育)を考える」に基づき、金融教育のみに限らず、教育資金もテーマとして、作品が募集されました。

前年より2週間ほど募集期間が短くなったため、応募作品数が激減するのではと心配されましたが、最終的には400名弱の応募者より、1,200句を超える応募がありました。国家戦略として金融教育が行われようとしている中、関心は大きいようです。

作品作りも、家族で入賞作品を楽しむことも金融教育

応募作品となる川柳を考えるには、テーマについて理解する必要があります。金融教育や教育資金について思いを馳せ、どんな問題があるのかを考えたり、あんなことあったなあ…などと出来事を思い出したりしながら、川柳として1句の中に織り込んで、作品作りをします。川柳ならではのひねりやスパイスをちょっと加えて、「作品」として仕上げます。

そうやって誕生した作品は、同様の悩みを抱える方にとっては共感したり、ときには気づきにつながることもあるでしょう。入賞作品について家族で話題にすることは、世代を超えた金融教育にもなるのではないでしょうか。なにはともあれ、家族団らんの話題の1つとして楽しむのが一番です。

奥村選考委員長の総評コメント

「子どもマネー川柳に、今年も1,000作品を超える応募をいただき、誠にありがとうございました。教育費の負担感や物価高、電子マネーなど身近な話題を17音に凝縮した生活実感が溢れる力作ばかりでした。

最優秀賞の作品では、成年年齢引き下げに伴う消費者トラブルなどに際して知っておきたい「消費者ホットライン 188(いやや)」を題材に取り上げていただき、成人を迎える子どもたちを見守る親の気持ちが伝わってきました。18歳を迎える前に家庭や学校で伝えておきたいことですね。」

奥村彰太郎氏(子どもマネー川柳 選考委員長)

入賞作品

佳作以外の入賞作品は下記の通りです。くすりと笑ったり、なるほど!とうなずいたり、あるあると思ったり、そんなこと考えているの!?と驚かされたり、味わい深い作品が多いですので、ぜひ、ご家族で一緒にチェックしてみてください。

サイト側には、受賞者のコメントなども掲載されています。

<最優秀賞>

188(いやや)知り 迎えてほしい 18歳(ぴんくの様 37歳)

<優秀賞>

パパ夜勤 ママはパートで 子は塾へ(かばくんの親様 71歳)

<優秀賞>

課金より 預金の楽しさ 知った新春(はる) (しょうにい様 12歳)

<優秀賞>

教育費 推しを子に変え 捻出し(休鶏様 43歳)

<優秀賞>

コツコツを 知らないために カツカツに(デニール王様 39歳)

佳作24句は、サイトに掲載されています。佳作の中にも、すばらしい作品がたくさんあります。

賛助会員賞

<メットライフ生命賞>

あとで効く 親の小言と 教育費(休鶏様 43歳)

きっちりと 貯金と投資 二刀流(私はだーれ様 71歳)

お金貯め 夢ある未来 引き寄せる(あっくん様 56歳)

メットライフ生命 選考コメント

たくさんの優秀な作品が多かった中、優しさとユーモアに溢れ、またお金について真剣に考えるきっかけになりそうな川柳を選ばせていただきました。応募くださった皆さまに感謝申し上げるとともに、子どもマネー総合研究会の皆さまの活動に敬意を表します。

<ソニー生命賞>

小遣い日 一時休戦 反抗期(のほほん様 36歳)

ソニー生命 選考コメント

喉から手が出るほど小遣いが欲しい年頃。普段は不愛想なお子さんの「ありがとう」というつぶやきに、親は満足げに頷いている様子が浮かぶ微笑ましい作品。

<アフラック生命賞>

投資する 透視できない 子の明日へ(ルーキー様 42歳)

子の夢と 共に膨らむ 教育費(山宗雲水様 44歳)

やりくりを 覚えた頃に また値上げ(ぴかちゅー様 34歳)

アフラック生命 選考コメント

昨今の歴史的な円安水準や度重なる値上げなどを背景に、私たちの生活に大きな影響を及ぼしている現状を的確に表現した作品ばかりでした。その中から、子どもの教育資金や日々の暮らしについてなど、世相を反映した作品や明るい未来を見据えた素敵な作品を「アフラック生命賞」として選ばせていただきました。

※この記事は、子どもマネー総合研究会「子どもマネー川柳結果発表」に基づいて作成されています。

【参照】(子どもマネー総合研究会)

9月9日は金融教育の日!子どもマネー川柳結果発表(第2回)

9月9日は金融教育の日!子どもマネー川柳結果発表(第1回)

【関連記事】

金融教育の日(9月9日)、第1回子どもマネー川柳発表!

永続家計アドバイザー/FP/大学非常勤講師

<生涯永続できる家計の実現を!> マネー誌・女性誌等のライター・コラムニストを経て、独立系FPへ。講演・研修、コラム執筆や監修、個人相談などを業務としている。ライフワークとして、子どもから高齢者まで幅広く金融経済教育に携わっている。亜細亜大学ほかで非常勤講師、子どもマネー総合研究会理事を務める。趣味は講談、投資、猫に添い寝。

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