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金融教育の日(9月9日)、第1回子どもマネー川柳発表!

豊田眞弓永続家計アドバイザー/FP/大学非常勤講師
(写真:イメージマート)

「第1回子どもマネー川柳」に1300句の応募

筆者が理事を務める任意団体子どもマネー総合研究会は、9月9日を「金融教育の日」として、啓発の意味も込めて、「第1回子どもマネー川柳」を募集しました。作品は選考委員会(委員長:奥村彰太郎氏)を経て、9月9日(金)に入賞作品が発表されました。

会のコンセプトが、子供の教育資金と金融教育を柱にしており、さらに、民法改正で2022年4月1日から18歳成人となったことも重要なため、「教育資金部門」、「金融教育部門」、「18歳成人部門」と3部門を設定。さらに、小中学生の応募も促進したかったことから、応募者の年齢を限定した「子ども部門」も設定しました。また、賛助会員企業にも協力いただき、独自の賞を設けていただきました。

副賞も小さく(最優秀賞でアマゾンギフト券2,000円分+α)、応募は少ないと思われたのですが、最終的には、4歳から86歳まで、402名から1300句を超える応募がありました。北海道から九州まで、そして海外在住の日本人の方からの応募もありました。

また、不思議なご縁で知り合った方が小学校の教師をされていて、全校生徒に川柳募集のチラシを配ってくださったり、また、abemaTV「声優と夜あそび 繋」【金田朋子さん×石川界人さん】 という番組から問い合わせ(取材?)をいただき、番組で取り上げていただいたりしました。「公募ガイド」をはじめ公募情報サイトで取り上げていただいたことも、応募が増えたことにつながったと思われます。

家族で入賞作品を楽しむことも金融教育!?

4~6歳の内容はとてもかわいらしいもので、ほほえましかったです。親御さんが代わりに入力して送ってくださったのでしょう。そうしたやり取りが、すでにご家庭の金融教育になっているのでは?と思ってしまいました。

小学生、中学生、高校生からの応募もあり、それぞれの目線での本音がこぼれていました。18歳成人に関しては、上の年代からの投稿もありましたが、特に17~19歳から過敏に反応した作品が多かった印象です。

20代~30代は、教育資金準備に関することや、子どもたちの金融教育に関する内容が多く見られました。40代~50代は、お子さんも高校・大学と教育費の正念場になっているか、あるいは経験後のため、教育資金にあえいでいる様子がうかがえる作品も多かったです。

60歳以上の方からは、教育資金の投資効果をうたった作品もありました。教育資金や金融教育に対して俯瞰した内容の作品が多かったと思います。65歳以上のシニア層の応募も多く、一方で、「孫にスマホ決済を学んで課金された」といったシニア層の金融教育?ともいうべき作品もあり、「子どもマネー」ではあるものの、シニア部門があってもよかったかなと思いました。来年は検討したいと思います。

川柳を作る際には、そもそもテーマを理解した上で、何をいおうか、どんな問題があるのか、などを考えます。そうして誕生した作品は、同年代、あるいは同様のお悩みを抱える方にとっては共感できることも多いでしょう。そして、少し下の世代の方にとっては、学ぶことやヒントをもらうことも多いのではないでしょうか。

入賞作品について家族で話題にすることも、ある意味、金融教育の一環かもしれません。でも、そんなことは気にせず、家族団らんの話題の1つとして楽しんでいただければありがたいです。

入賞作品

佳作以外の入賞作品は下記の通りです。くすりと笑ったり、なるほど!とうなづいたり、あるあると思ったり、こんなこと考えているのねと驚かされたり……。味わい深い作品も多いですので、ぜひ、ご家族で一緒にチェックして、意見を言い合ったりしてみてください。

サイト側には、受賞者が作品に込めた思いなども掲載されており、さらに深くうなづけます。

<最優秀賞>

よそはよそ うちはうちだよ 小遣い制(にゃーちゃん様)

<教育資金部門賞>

子供達 伸びる背丈と 教育費(横手敏夫様)

<金融教育部門賞>

令和の子 アプリで管理の こづかい帳(高田三江子様)

<18歳成人部門賞>

18歳 自由と責任 共にある(てんてん様)

<子ども部門賞(中学生)>

気を付けて お金の貸し借り 危険だよ(きら様)

<子ども部門賞(小学生)>

ママと行く 買い物、計算 僕の役(りょうぺい様)

佳作20句は、サイトに掲載されています。佳作の中にも、個人的に大好きな作品があります。

賛助会員賞

<メットライフ生命賞>

大切に つかうことで おん返し(みのりんご様)

無償化と 無償の愛で 子を育て(さごじょう様)

セルフレジ 孫を師にして 初挑戦(しなやかーる様)

<セゾン投信賞>

15から 長期投資を 子に教え(たけたん様)

令和から 未来の投資は マジョリティ(白とり貝様)

誕生の 記念に始め 積み立てを(ぴーやん様)

<ソニー生命賞>

キャッシュレス おつりを知らぬ 子の時代(猫じゃらし様)

おこづかい 成人だからと 打ち切られ(四本和希様)

※この記事は、子どもマネー総合研究会の「子どもマネー川柳結果発表」に基づいて作成されています。

【参照】9月9日は金融教育の日!子どもマネー川柳結果発表(第1回)

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永続家計アドバイザー/FP/大学非常勤講師

<生涯永続できる家計の実現を!> マネー誌・女性誌等のライター・コラムニストを経て、独立系FPへ。講演・研修、コラム執筆や監修、個人相談などを業務としている。ライフワークとして、子どもから高齢者まで幅広く金融経済教育に携わっている。亜細亜大学ほかで非常勤講師、子どもマネー総合研究会理事を務める。趣味は講談、投資、猫に添い寝。

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