Googleが検索結果を改善。ここで再びグルメ系キュレーションメディアの問題とは何か?

Googleが検索結果を改善

<DeNAのWELQ問題から考える、グルメのキュレーターにとって必要なたった1つの当たり前のこと>でもグルメ系キュレーションメディアの問題を取り上げましたが、ここにきてGoogleがこういったキュレーションメディアに対してペナルティを課しました

実際に、次のようなサイトで検索結果ランキングが一気に下がったという。

RETRIP、MARBLE、KAUMO、マーミー、MARCH、GIRLS Slism、curet、恋愛jp、Linomy、こいぴた、カラダノート、健康生活。

出典:グーグルが検索アルゴリズム改善を発表 「キュレーション」系メディアがランクダウン

上記のキュレーションメディアは、旅や日常の生活をテーマにしていたり、女性をターゲットにしていたりするので、グルメ情報もよく扱っています。これらのグルメ系キュレーションメディアのランクがダウンすることによって、より質の高い他のサイトが、Google検索結果の上位に表示されるのはとても喜ばしいことでしょう。

ただ、Google検索結果でまだ上位に表示されるグルメ系キュレーションメディアがあるのは残念です。

ここで改めて、グルメ系キュレーションメディアの何が問題なのか、私の見解を述べたいと思います。

再びグルメ系キュレーションメディアの問題

冒頭で紹介した私の記事の中で、問題は以下の通りだと言及しました。

  • 食べていない
  • キュレーターが匿名
  • 取材している人が割を食う

これらは特に大きな問題だと考えていますが、その他にも以下のような問題があります。

  • 訪れていない
  • 情報を確認していない
  • よい店が紹介されない

訪れていない

「食べていない」食べ物を記事にするのはよくありません。しかし、記事で紹介した食べ物を食べていないことに加えて、その店に一度も訪れたことさえないのは、より問題だと言いたいのです。

食べ物は、そのものの味だけではなく、どこでどう食べるかによって評価や感じ方が大きく変わってきます。

一流のフランス料理を提供している店であっても、お尻が痛くなるようなイスに座っていたり、隣テーブルがすぐ側にあって他の人の会話が常に耳に入ってきたり、チープなテーブルウェアで食べたりしては、おいしく感じられないでしょう。

実際に訪れたことがなければ、どのような感じで食べるのか想像できませんし、雰囲気や内観、店内からの眺めも分かりません。

それなのにどうして、「デートにぴったりのイタリアン」「幼児連れでも歓迎のビストロ」「行列のできるパンケーキ」「夜景が美しい高層階レストラン」を選ぶことができるのでしょうか。

訪れていないキュレーターが選んだ店は、適当に選んだこととほぼ変わらないので、説得力に欠けます。

情報を確認していない

店の情報を広報やスタッフに確認することもなければ、公式サイトで確認することもなく、どこかのサイトから見付けたものをコピー&ペーストしています。そのため、営業時間や定休日が違っていたり、値段が異なっていたりするのです。ひどい場合には、メニューが変わっていたり、シェフが既に辞めていたり、店が閉店したりしています。

せめて、かつて訪れたことがあるのならば、自身の経験を元にして情報を記載したということで理解できますが、訪れたこともないのに、情報をきちんと確認しないのは理解できません。

せっかく記事を読んで店に訪れても、営業時間や定休日が間違っていて入店できなければ、とても残念な体験となってしまいます。

よい店が紹介されない

「訪れていない」ので、どういった店であるのかよく分からず、見た目の印象などで店が選ばれた結果、記事のテーマに見合ったよい店が紹介されません。

そうなると、読者はよい店に巡りあえず、グルメに対する関心や信用が低下してしまいます。よい店は、紹介される機会が少なくなり、潰れてしまうかも知れません。

もしも、たまたまテーマに見合ったよい店が選ばれたとしても、訪れていない店について記事を書くのは難しいことです。記事の内容は薄っぺらいものとなり、店の魅力を上手に伝えられないのではないでしょうか。

たかがグルメ、されどグルメ

グルメ系キュレーションメディアの問題点は、店での体験と正確な情報を読者に伝えられないことにより、客となる読者も店も不幸にすることだと私は考えています。

グルメは人にとって、最も身近にある楽しみです。それを「たかがグルメ」と思うか、「されどグルメ」と思うかで、グルメ系キュレーションメディアのあり方も変わってくるのではないでしょうか。

Googleが検索結果を改善したことによって、書き手が「訪れている」「情報が正確」な「よい店が紹介」されている記事が、1人でも多くの読者に読まれることを引き続き望みます。