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【JAZZ】Jazz Lady Project アルバム『Girl Talk』発売記念総決起ライヴ

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家
Jazz Lady Project『Girl Talk』
Jazz Lady Project『Girl Talk』

“ジャズの醍醐味”と言われているライヴの“予習”をやっちゃおうというヴァーチャルな企画“出掛ける前からジャズ気分”。今回は、女性プレイヤーズのみによる“Jazz Lady Project”の公演。

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Jazz Lady Projectの“第二幕”が上がる。

この女性プレイヤーのみのジャズ・プロジェクトは2012年にBS放送の番組企画で誕生し、同年にアルバム『The Jazz Lady』をリリース。しばらくレコーディング・メンバーの6名で活動を続けてJジャズ界のエポックとなっていた。

約3年の時を経て、メンバーを11名に増員しての再登場。

ヴォーカルの五十嵐はるみを筆頭に、ピアノに折重由美子と清水絵理子、ベースに中村尚美と若林美佐、ドラムに飯塚理恵と東原亜衣、サックスに大西由希子と遠藤真理子、ヴァイオリンに平林加奈とクラッシャー木村という“ダブル・キャスト”ならぬ“プチ・ジャズ管弦楽団”といった豪華な布陣になっている。

Jジャズの“女子力”の高さを発進する元気プロジェクト

5月19日に原宿のミュージック・レストラン“ラドンナ”で行なわれる“総決起ライヴ”と題されたステージには、このメンバーが勢揃いする予定だ。

6月3日にはこのメンバーで収録したアルバム『Girl Talk』が発売される。

内容は、サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」に始まり、1960年代のモダン・ジャズを代表するウエイン・ショーターの名曲「イエス・オア・ノー」、スタンダードの「オン・ア・アクリア・デイ」「パーディド」……とバラエティ豊かで盛りだくさん。曲ごとにメンバーが入れ替わり、“Jazz Lady Project”の名にふさわしい華やかなサウンドを具現している。

前作は五十嵐のヴォーカルにヴァイオリンとサックスを加えたピアノ・トリオとの6人編成。単純に楽器が倍になっただけなく、メンバーの個性が増えることで表現できる曲の幅が広がったことが本作に表われている。

「秘すれば花」と世阿弥は遺したが、秘せずして華やかなる個性の競演を楽しませてくれるのがジャズの現在形。

Jジャズのウィメンズ・パワーが炸裂する現場に立ち会える当夜が楽しみだ。

では、行ってきます!

●公演概要

5月19日(火) 開場18:00/開演19:00

会場:ラドンナ(原宿)

出演:Jazz Lady Project:五十嵐はるみ(ヴォーカル)、折重由美子(ピアノ)、清水絵理子(ピアノ)、中村尚美(ベース)、若林美佐(ベース)、飯塚理恵(ドラム)、東原亜衣(ドラム)、大西由希子(サックス)、遠藤真理子(サックス)、平松加奈(ヴァイオリン)、クラッシャー木村(ヴァイオリン)

♪The Jazz Lady『THE JAZZ LADY』

※前作のメンバーによる動画なので今回の第2弾『Garl Talk』のメンバーとは異なります。

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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